<< #0885 | main | #0887 >>

#0886





Photo exhibition of travel mind, in the near future
アイヤルミチ          
             

アイヤルミチへの道              16


自分の存在を作品で発表すること。人によってはとても恥ずかしいことなのだと
いうことを、昔はまったく理解できなかった。思考方やら言語中枢がおよそいか
ていた頃の僕にとっては、それしかできなかったんだから。

20歳そこそこの頃のお話。あの時は人が僕に対してムキになって言うことに腹
をたてたり、その人の言ったことが理解できなかったりしたもんだが、今になっ
て、その人たちの心境とやらがやたら胸に響いてくる。僕は自分が前に進むた
に、まわりには同調しないオーラを出し続けていたことだろう。でもそ
れは僕に
とって仕方がなかった。そうしないことには、生きている心地がしな
かった。

写真を撮り続けることも実に孤独な作業だ。孤立はよくないけど、孤独はとても
いい感情だと、いつかある表現者の人から聞いた。僕はその言葉をずっと大切に
してきたといえる。
いつだってそうだったが、写真展の制作をすることは、孤独という言葉が常につ
いてくる。あまりそういうのに慣れすぎるといけないと思う最近だが、
一方で本
当の孤独を味わっている人たちに、やはり思いを馳せてしまう。

僕のまわりの大切な人たちが、今それこそ立て続けに深い絶望を味わっている。
それぞれが僕に新しい道を敷いてくれたような人たちで、彼らもたぶん孤独とい
う意味を知る人たちだ。もちろんそれは今になって始まったことじゃないけれど、
この最近の流れは、僕にとってはなによりも切ないものだった。

身近な人を精神的に支えたり、少しでも癒そうとすることは、あるタイミングが
ないと相当困難だと思える。僕が今一番困っていることは、そのタイミングがど
うやら今の自分からは遠く離されてしまっていると、直感として働いていること
にあるようだ。
何かの代償を払わなくてはいけない人たちに出会い、今の僕があること。そのよ
うな人たちに、今も僕は生かされていること。何も作品だけじゃなく、そんなこ
ととも今は向き合わなくてはいけないのかなと思う。

こういうことを書いてはいるけど、僕はまったく平常心の普段どおりを貫こうと
いうバランスをとっているようだ。にぶくなったと言ったらそれまでだけど、昔
のような心の繊細さが失われているということも、今の僕からはよく分かる。

これを書いていてよく分かった気がする。僕がやらなくちゃいけないことは、自
分自身の心に対しても、他者の心に対しても、しっかりと希望を残せる写真展を
目指すことだけだ。
幸いに選んだ写真を何度見返しても、作品としてはそうなっていると思える。こ
の作品からは、僕のかつて愛した孤独な要素はどこにも見あたらない気がするけ
ど、その孤独な時間の中から得た、喜びだらけの作品になっていると思う。
とても矛盾するんだけど、それが人の背中を押したり、勇気を与えられるかにつ
いては、この先考えてはいけないような気もしている。その人のタイミングって
うものがあるんだと思うから。

その展示のタイミングに関しては、どうしてもまだ決めかねている。1ヶ月後に
やってくれと言われれば余裕でできるんだけど、どうもね、まだ自分でも気付け
ていないような深い動機を、今回はまだ気付いていない気もするんだよね。
分かりやすい言葉でいうと、美しい波がまだきていない。自分はそれでいいかも
しれないんだけど、今回は美しくない波だと作品に申し訳ない気もする。ただの
イベントで終わらせたくないわけだよ。いつもそうだけど、特に今回に関しては。
だから、また来年ね、なんていう可能性も十分あるのかもしれないね。



#0886-03-07 /  Sidewalk

at 02:35, yusukesato, Ay

comments(3), trackbacks(0), - -

comment
Minami, 2011/09/02 8:56 AM

美しい波が来るといいですね。こっちの美しい波は写真展には絶対に行きます!

yusuke, 2011/09/02 8:40 PM

ありがとうねえ!
とりあえず制作だけはしてみます。
ほんとにいい名前もらったね!

Minami, 2011/09/05 10:04 AM

ありがとうございます!親に感謝してます(^^)
制作、ファイトでございます♪










trackback
url:トラックバック機能は終了しました。