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#0808





Photo exhibition of travel mind, in the near future

アイヤルミチ          
             

アイヤルミチへの道              12


とうとう、in the future に near が付いた。
前回の写真展からいつのまにか1年4ヶ月が経ち、そろそろ写真だけでもばっ
ちり決めなきゃな、とようやくスイッチが入った僕(遅いよね)。

ここまでの経過をまとめると、まず展示で流す音楽を決め、そこから何かを発
展させたいところだったが、ただひたっていただけのような気がするね、美し
すぎて(笑)。
ギタリスト小川榎也さんが6年振りにアルバムを発表したこともあって、過去
に眠った僕の闘志も目覚めるだろう。榎也さんの奏でる音楽や、偉大なミュー
ジシャン達の残す素晴らしい音楽に、自分の展示と照らし合わすのは、以前か
らの最大のテーマである。

僕の本当にやりたいことは、オキナワを自分なりの視点で表現することや、旅
自体をテーマとすることではなく、彼の音楽の本質にいかに自分が近づくか、
それだけだった。そして大事なことは、そこからまた離れてみて、いかに自分
世界を掴み取るかということ。今までは近づくことすらできなかったわけだ
けど。

今回やろうとしている展示は、オキナワ、だけの写真。2004年、僕の2回
目の個展アララガマ、その続きにしたい。
以前、榎也さんから、石垣島出身のギタリスト神鬼さんの存在を知らされた。
そのアルバム「神鬼芸術」は、その時の僕にはなくてはならないものだった。
それで僕は2004年に石垣島に渡った時、榎也さんから電話で情報をもらっ
て、どきどきしながら神鬼さんのところを訪ねたことがある。
神鬼さんはいなかったけど、ある場所で音楽教室を開いていた奥さんらしき人
には会えた。そ
して、もう当時どこにも売られていなかった、最後の2枚とし
て残っていたア
ルバム「神鬼芸術」を買い求めることができたのだ。その2枚
を買い占めたい
欲が生まれたけどやめた。遠くない日に、誰かが僕のようにこ
こを訪ねてくる
のかもしれないから。
そのジャケットの中に書かれている奥さんの文章をここで紹介したいところだ
が、これもやめておく。盤面には、宮古島と石垣島のふたつの島、そして「神
鬼芸術」というタイトルでなく、ARARAGAMAと印刷されている。
アララガマとは、宮古の方言で、どんなにしいたげられようとも「何くそ!」
と生き抜く明るく大らかな生命力を表しています。
と書かれている。

そんな沖縄の人たちのすごみには、達せるものではない。というようなことを、
僕はそのアララガマと名付けた展示の挨拶文で書いている。誰もそんな生き方
望んじゃいないってわかっていたけどね。
あれから何度も沖縄に足を運んだけど、どうもナイチャーさんたちの生み出す
あしき居心地のよい沖縄にはまっちゃって、まったくいい写真が撮れなくなっ
たと僕は思い込んできた。けど今はそんなものから生まれた部分を武器に変え
ようという想いでもある。
いつか年輩のオキナワの人から、アンタならオキナワでやってけるよ、と頂い
た言葉が、どうも根深く残っている。この言葉の本当の意味をあの時は漠然と
こういうことなのかな、と思っていたけど、それをこの展示で少しは表現でき
たらいいなと思う。そしてそれをそのまま、いつの日か、僕の愛するオキナワ
に届けられたら最高だと思っているよ。



#0808-04-03 /  Hateruma

at 18:06, yusukesato, Ay

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