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#0345

 




朝を迎えても眠れない、世界の先を想像すると特に。

もろく繊細な、君のような世界。
押し入れの暗闇、ひろがった夢。

集中することを、拒むはずのない空間。
難解なものを、生み続けていた日々。

列車はふるさとへ、汽笛は遠い世界へと帰る。

明け方の笑顔、時速160kmのアスファルト。
蒼白い満月、真夏の島々で見た銀河。

春の芝生で、微笑んだ夢。
雨に打たれて、寄り添う現実。

平和の中でしか、存在しない夢。
聡明でありたいと、願い続けた日々。

ある者は港に佇む漁船で、夕暮れを見つめる。
暗闇に慣れた瞳で、平和を名乗るカクテルを注ぐ。

夢を見ていたからか、何も知らずに育てたからか、
もろく繊細な世界は、黒い大海原に消え去った。

誰をもやわらかくする光。
焼き付けるその手。

集中することを拒むはずのない空間。
交わすことのできた温かい握手。

世界を再び、目の前に広げる。

それでも咲かすことを日々にして、世界を駆け抜けていく。



#0345-01-08 /  On the Galactic Railroad

at 05:27, yusukesato, 01

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