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#0106

 




昨年、代官山の輸入家具店で開催した展示「edelweiss」。

僕は来てくれた友達の何人かに、展示タイトルであったエーデルワイスの苗を
プレゼントしていた。

日本のような気候では、よっぽどの敬意と努力を払わなければ、間違いなく生
きていけない花と僕は認識していて、誰も僕の想いを育てることはしないだろ
う、という大変つまらないコンセプトでみんなにあげていたんだ。けど、彼女
は実にあっけなく、今年も咲いたよ、とハガキをくれた。

5月の終わり、僕はすぐに彼女の電話番号を彼女の友達に聞いて、すぐにでも
それを撮らせて欲しいと伝えた。
彼女は大学の後輩で、僕が2004年に大学の撮影仕事をしていた時に知り合
い、名前は僕と一字違いの佐藤祐子であった。

知り合った時にも、僕の2回目の写真展「アララガマ」に来てくれて、名前が
名前なだけに、もうどうせなら、妹分として存在してもらおうと勝手に決めて
いた人だ。

咲かせたのは、やっぱり佐藤祐子だったのだ。ベランダでかなりてきとーに育
ててたら咲いたの、彼女は言った。

花屋時代に、あらゆる努力を払い育て枯らしたその事実、彼女のひと言によっ
て、僕は何かがひとつ報われた気がしたんだ。

長い人生を生きる上で、あらかじめ神様が与えてくださる事象というものを、
僕はたぶんどこかで信じている。

祐子の実家のベランダのその花は、さすがに現在はもう咲いてはいないけれど、
その時の写真はもちろん、自分のサイトのトップ画面として、いつまでも咲き
続けてくれるのだろう。

エーデルワイスを撮っていた時の、アニキの背中が今でも忘れられません。

後に妹がくれたハガキにそう書いてあった。



#0106-08-05 /  Edelweiss

at 09:02, yusukesato, 08

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