#0034

 




かきわけて、辿り着けば観音。

男らしく拝みなさい、女らしく解放なさい。

中性的である場合は、どちらかはっきりさせなさい。


この年は、4年に1度の変化の周期。

己の肉体を使い、その稼ぎで、南の島を目指しなさい。


生涯で、たった1度の出会いがあるでしょう。

あなたの写真は、真実の音楽によって、写真となります。


素敵な女性とは、縁がないでしょう。

それでもかきわけて、男である限り、目指すのです。



#0034-03-01 /  Mission from Kannon 

at 15:51, yusukesato, 03

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#0036

 




部屋をきれいにし、パキラにたっぷりの水。

トイレの砂を換え、かりかりを腹いっぱい。


世話を任せた花屋の店長に、書き置きを残したら、

あとはフィルムいっぱいのリュックを背負うだけ。


おそろしい粉が舞う前に、南の島にいってくる。

留守にするけど、しっかりと稽古をするんだぞ。



#0036-03-03 /  After the meal

at 15:05, yusukesato, 03

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#0037

 



1


沖縄にきたのはこれで2度目だ。

初めての時は4年前、99年の梅雨の時期だった。大学の課題のために、小説を書
こうと思い立って宮古島へ行ったんだ。

沖縄になんて行く金はまったくなかったけど、初めての競馬にトライしてみたら、
春のオークス、ウメノファイバーのおかげで僕は大勝利をおさめたんだ。
だからゴールデンウィーク明けに、僕は大学をさぼって宮古島に飛んだ。僕が本当
の意味で旅らしい旅に出たのは、その時が初めてだったのかもしれないな。

今回沖縄にきた最大の目的は、スギ花粉の猛威を避けるため。
今度はパチンコで大負けしちゃったもんだから、またしてもお金はないんだけど、
僕が破産しても誰が困るわけでもないし、とにかく花粉とはまったく縁のない所に
少しでも身を置く必要があると感じた。

ここ最近、僕が写真漬けになってからは、写真家の人たちと縁ができるようになっ
た。沖縄出身の写真家が、読谷村で米軍ハウスを改装したペンションをやっている
ので、僕はまずその拠点となるだろう場所を目指した。

この時は、ゆいレールはまだなかった。まずバスやタクシーで空港から那覇の県庁
あたりまでいくんだけど、僕は歩くことしか能がないわけで、この空港から市街地
に向け、東京から運んできただろうわずかな花粉を払いながら進み始めた。



#0037-03-03 /  Naha International Airport Terminal

at 18:10, yusukesato, 03

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#0038

 



2


市街地まで歩いた僕は、唐突に海が見たくなった。

すぐにバスで読谷村まで行ってしまえば、いくらでも綺麗な海が約束されてい
たのにね。たぶんこれからある道のりすべて、遠まわりしながら楽しみたかっ
たんだ。

那覇にきたら一番てっとり早いのが、波の上ビーチ。

途中に竜宮城的な名前のソープランドが並ぶ通りを抜けて、ある種の気分をわ
ざわざ作りあげてから、波乃上宮を抜け、メインのビーチと反対側にある小さ
な砂浜へ。

初の沖縄が宮古島だっただけに、那覇の海の美しさにあまり期待してはいけな
いと決めていても、湘南の海のあたりで育ったからには、それはどこからどう
見ても綺麗なものだった。

そして、ちゃんとこうして、素敵な場面にも巡りあえている。

巡りあわせとは何か、そういうことはどうして起きようとするのか、それを感
覚的に知れるように、意識しはじめた頃だった。

空港からまずタクシーに乗って、波の上ビーチ、なんて事を言っていたら、撮
れる写真もきっと撮れなくなるのだ。

大事なのは、とにかく歩くことだ。結局すべては、勘でしかないけど。

でも、今の僕ならさらに自信を持って言うけれど、ソープランドの通りで竜宮
城的な気分を高めないことにも、出会えなかった種類の巡りあわせだったね。



#0038-03-03 /  The Naminoue Beach

at 01:12, yusukesato, 03

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#0039

 



3


バスで1時間くらいかけ、読谷村の残波岬の方面に行ってから、知り合いの写真
家のペンションを目指し、初めて来た土地を数時間歩いた。

民家の路地を歩くのが、僕としては撮りがいがあるんだけど、さすが市になるこ
とを徹底して目指さない読谷村、集落外の場所は、畑だらけだった。

昨日到着した時からすでにそうだったが、東京から連れてきたスギ花粉による症
状は、完治していた。ここまでは、正直期待していなかったんだ。

いつかバイト先の花屋に、この季節に切り花のウイキョウが入荷した時のことを
思い出す。初めて見た花でなかなかいい匂いがしたから、顔を近づけたとたん狂
気の沙汰、ひどいことになった。
目の前に広がる黄色い花畑、なんだかそれに色も姿も似ていたものだから、どう
かソリダコさんの方でありますように、と祈る気持ちでそこを通り抜けた。

もしそれがウイキョウさんの方であったなら、僕はくしゃみ連発による心筋梗塞
で、たぶんペンションまで辿り着けずに、この地点で倒れていたと思うな。



#0039-03-03 /  The Cage of Elephant

at 18:26, yusukesato, 03

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#0043

 




よく見とくさねー。



#0043-03-03 /  Education in Okinawa

at 00:05, yusukesato, 03

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#0046

 




これを見てしまっているような君へ。

君はこれから、見えないものを見ていかなければいけないね。

本当の優しさあふれる時代は、多くの者が知らなければ叶わない。

つくりものの自然には、どうか気をつけて。

僕たちはまず、にせものを見つめることから始めるだろう。



#0046-03-03 /  We see nothing but truth

at 00:22, yusukesato, 03

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#0048

 




沖縄というものが、こんなにも大きい存在になる。

僕は気づいていなかった。

傷ついたものが、癒えうる場所がある。

わからなくなったら、戻ってこれる場所がある。

この時はまだ、それに気づいていなかった。



#0048-03-03 /  Yomitan Morning Beach

at 17:24, yusukesato, 03

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#0051

 




読谷村、ペンションゆめあ〜る。

みんなで結び合い助け合う精神、ゆいま〜るをもじった名前なんだと思う。

知り合いの写真家のもとに、東京から来ていた女の子が2人いた。ペンション
ゆめあ〜るは、若者たちにはやはり魅力的な場所で、いつも誰かがなにかの手
伝いをしながら、短期の住み込みみたいな形で使っている。
何棟かの米軍ハウスがあるうち、僕も若いからという理由で、彼女たちが使っ
ている一棟に押し込まれる形となった。

僕の突然といえば突然の訪問でベッドの数が足りないから、ボボと呼ばれる子
が、結局リビングのソファーに寝ている。

あとで彼女たちがいなかった時に、その写真家のおじさんが言っていたことは、
なんもせんかったかー、おまえなにしてたんさぁ、だって。

写真家というものは、スケベでなくてはなりたたないものなのだろうか?
僕の2003年の考えるべきテーマは、それになりそうだった。

けどこうしてお世話になっていることは事実であるので、僕たちは朝食前から
浜に出て、畑の肥料となるアーサを採りに行く。その後は正規のお客さんの部
屋の掃除だ。

ラブホテルのバイトで鍛え上げたベッドメイキング、ひとつ見せてやりましょ
うね。


#0051-03-03 /  Bobo

at 16:45, yusukesato, 03

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#0052

 




東京にいて、沖縄にいて、また東京に戻っても、

出来事はすべて、現在、起きていることなのかもしれない。

この際僕は、どこまでも歩いてしまおう。

ちゃんと、届いているかい?

これからの物語、写真は写真でしかないからね。



#0052-03-03 /  The city of Okinawa

at 20:32, yusukesato, 03

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#0057






ペンションゆめあ〜るの臨時ヘルパー、読谷出身のヤチが運転する車。

僕たちの滞在中、彼女は望む通りの場所へ車を走らせてくれた。僕は、普天間
飛行場の近くでひとりだけ降ろしてもらう。

ユースケくん、観光客っぽくないよねー。
帰りに迎えに来れたらくるから、いつでも電話して。

僕は普天間周辺の住宅地を、どきどきしながら歩いた。轟音と振動、住宅地の
中から覗ける狭い空、その屋根越しに大きな飛行機が何度も姿を見せる様は、
実に不思議な光景だった。

最初はそれで興奮していた僕だけど、やがてこの場から離れたくなった。そう
いう時間帯だったのかもしれない、ほんとにやかましかったんだから。

住宅地にいた動物たちにも、覇気がないように僕は感じた。猫に関しては、も
ともとそうだったのかもしれないけどさ。


#0057-03-03 /  Futenma Dog

at 15:23, yusukesato, 03

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#0059






新年に花屋をやめる時、店長のさっちゃんとパートの加藤さんに、国分寺の
丸井で買ってもらったアディダスの靴。

2003年の始まりも、不安定な僕だった。

あまりにも居心地の良かった花屋のバイトを年始にやめたんだ。これからも
楽しめたはずだけど、3年もやれば色々こなれてきちゃってね。今までのス
タッフ同士も、家族みたいな間柄になっていて、この安心を一度、リセット
する必要があると思ったんだ。

これで収入源というものがなくなったよ。君ならどうするかな?、たぶん普
通は、次のことを決めてからやめるもんだよな。
うちの父親からは、大学で学んだことを生かせる仕事につきなさいと言われ
たが、僕が進むべき世界への理解は、この人にあるわけはなかった。

6年もかけたからには、大学も卒業できたみたいだった。仮卒業を食らった
人間には、卒業証書を学生課に取りにきてくださいという紙っきれが届いた
けど、そんなものはこれからの僕に、まったく必要がなかった。

元どおりの完全なる堕落の道が敷かれたわけだ。ゲームやCDを売ってまずは
パチンコだよ。負けたら花屋の店長にお金を借りて、また同じことをやって
いるんだ。そうなったら抜け出せるものではないよね。ギャンブルで人生台
無しというのは、うちの家系でもあるんだよ。

ある日ゲーム機の本体を売りに行った時に、僕は初めて無料の求人案内を手
に取っていた。選んだバイトは、チラシ投函、ポスティングのバイトだった。
日給は花屋のバイトなみだけど、シフトの自由がきいて、何より街で好きな
だけ写真を撮れそうだと思ったからだ。

その仕事をしばらくやってみた。それは花屋よりもラブホテルよりも大変な
ものだった。よほど心をバランスよく保たないと、いつマンションから飛び
降りてもおかしくないだろう、おそろしいバイトだった。
けど来週から沖縄行きたいから一週間休んでいいっすかって言ったら、はい
好きなだけどうぞっていう具合だ。不要品回収やピザのチラシとかが、ある
人たちのポストにそれほど多く入らなかったとしても、いったい誰が困るん
だという話だ。

僕はいま沖縄で、今まで以上に長距離を歩きながら写真を撮っている。明ら
かに多くないバイト代から決意したこの旅は、とても貴重な時間だ。
この靴、沖縄で歩くにはものすごく難儀なことだけど、こんな僕をずっと応
援してくれている、優しかった花屋のみんなの気持ちが入っている。これで
どこまでも歩いてやると、僕は決めたんだ。


#0059-03-03 /  Footprint

at 22:13, yusukesato, 03

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#0063






イチローさんもオリックス時代には、宮古島にキャンプにきただろう。

彼ならきっとその島で、何かを感じたに違いない。

僕の沖縄キャンプは、まだ始まったばかり。

彼らの魅力的な人間性を観察すること、まずそれから。



#0063-03-03 /  The city of Okinawa 2

at 00:18, yusukesato, 03

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#0068

 




コザにあるツリーハウス。

東京の路地でもたまにユニークなことをしている家を見かけるけど、沖縄の裏
路地には、想像以上の世界が頻繁に現れた。

スケールが違う。心が細い東京の街でそんな大らかなことしちゃったら、きっ
と通報されるのがおちだからね。

それ以前に、こういう土地で育つことのできるその心、それこそが、僕の大好
きな沖縄。想いその木に飾り付け、みんなの幸せ願います。



#0068-03-03 /  The city of Okinawa 3

at 00:18, yusukesato, 03

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#0071

 




読谷村、ペンションゆめあ〜るでの6日間の生活。

朝は毎日、畑の肥料に使うアーサ採り。
それらは落ち放題だから、アーサ拾い、とタエコは言った。

昨夜ごちそうになったヤギ汁、ああいう獣の肉や油汁、大好きなんだよな。
元祖、草食男子、ここ沖縄においてやたら精力を増し、僕はブルドーザーになっ
て浜を往復し、彼女たちを喜ばせる。

その雑巾がけの姿勢の中、力の使いどころというものが、なんか間違っているよ
うな気もしたが、沖縄の自然というものは、常に誰かをそうさせてしまうものな
のだ。

写真家の比嘉さんが、浜の上の軽トラックで僕らを待っている。ゆめあ〜る犬の
ブーちゃんが、そこらじゅうを駆けまわる。

今日どこへいくかなんて、食後のコーヒーを飲みながら決めればいい。僕はここ
にいる自分と、やたら仲良くなれそうな気がしたのだ。



#0071-03-03 /  Bobo and Taeko

at 00:38, yusukesato, 03

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#0075

 





一気に何かをぶっ放したのも、一気に何かを祭りあげたのも、

それは、アメリカの方だった。



#0075-03-03 /  Newspaper of Okinawa

at 16:27, yusukesato, 03

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#0078

 




2回目の沖縄、旅の終わりが近づいた。

僅かな期間だったけど、両足は心地よい疲れだと言ってくれないようだ。

残波の風、読谷の生活、普天間の騒音、名護の寂寥感、コザの喧噪、北谷の夕暮
れ、嘉手納の広さ。ヤチの助けもあって色々な場所の沖縄を見て歩くことができ
た。だけどまだまだ、僕は沖縄の何も知ったことにならない。

地元の人と過ごした時間は、貴重なものだった。ペンションの村山さんから、こ
こに来た若い人たちはみんな、写真家の比嘉さんを頼って、あちこち案内してぇ
って言ったけど、あなたは自分で決めて行動したからえらいさーと言われた。

そんなのあたりまえの話だと思ったが、誰かにとって、それはあたりまえの話で
はないということだ。けどその僕のよく選ぶやり方は、おそらくどこへ行ったと
しても、辛いやり方なんだとも実感した。

結局はひとりだということ、その事実だけはどんなに綺麗な海を見ても、消える
ものではないのだ。

東京の街で、くだらない孤独なバイトに追われるだけの日々が待っている。もう
財布には、空港から家に帰るだけのお金しかなかった。これらのフィルムを現像
できるのは、まだ先の話になりそうだった。

ボボとタエコの2人も、明日別々の時間に帰る。その夜はみんなでブロッコリー
をたくさん茹でた。ボボが比嘉さんに感謝のボボラーメンを作った。妙子はすぐ
に酔っぱらうくせに、残波の泡盛を最後までうまそうに飲んでいた。

泊まっていた42棟に戻って、僕らはとてもゆるやかに時間を過ごした。寝る前
に、ゆめあ〜る犬のぶーちゃんと夜散歩をして楽しんだ。

沖縄では犬に散歩をさせるなんて言い方はしない。散歩するのは犬の方で、人が
それに連れて行ってもらっているんだ。

自分で考えて行動して、えらいよな。


旅の終わりが近づいた。

また戻ってきましょうね、そんな言葉が夜空に自然と出た。



#0078-03-03 /  Sunset in Yume-a-ru

at 00:41, yusukesato, 03

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#0079

 




昼過ぎに、僕はボボと嘉手納から那覇空港までのバスに乗った。

比嘉さんは空港まで乗っけてくさあ、と言ってくれたが、僕もボボも、読谷か
ら那覇までの距離をよく知っていたから、嘉手納のバスロータリーで降ろして
もらった。
しかしこれで羽田からアパートのある東村山に戻ると、全財産が170円程に
なると僕は計算できた。バスを待つ時、ねえバス代おごらせて、とボボが言っ
てくれたが、僕はこういう状況を楽しんでいるのだ、と言って、バスに乗り込
んだ。

大謝名のバス停あたりで、遠足か何かの小学生たちが集団で、相当な時間をか
けながら席を埋めていった。沖縄の子供たちであると一目でわかったが、地肌
が濃かったので、これはもっと南の離島の子供たちなのではと思った。

彼らが市街地にぞろぞろと降りる時、飛行機の時間も実は相当危ぶまれたが、
僕にとってそれはどうでもよいことだった。この旅はきっと、この一枚を撮る
ためにあったよな。

現像されたものを見るたびそう思う。その写真は、僕がそれまで撮ったことの
ない種類のものに思えた。そしてこれからの僕を決定づけるものだと予感され
た。オキナワがもっともっと、僕を呼んでいる気がしたのだ。

後になればなるほど、捉えた瞬間のことは何も思い出せなかった。借り物の使
い慣れない一眼レフで、露出もピント合わせもマニュアルだったが、ピントを
合わせて撮ったという感覚がまったくなかった。それは僕にとって、撮った瞬
間がこちらに何も見えていない状況を、かなり考えさせられる写真となった。

今でも僕はこの写真だけは宝物のように大切にしている。もしいつか、どこか
の島で大人になった彼女に出会うものなら、絶対に気づけるような気がしてい
るんだ。もちろん、声なんてかけないと思うけどね。



#0079-03-03 /  Godlike Children

at 17:02, yusukesato, 03

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#0084






〒001-0117 世田谷区弦巻3

配布件数:1200



金がなければ、働くしかないぜ。
どんなにケチ臭いことでも、それなりの価値はある。
社会に出たくないのなら、お前の覚悟を見せてみろ。

ヘイミスターポストマン、今日は最初の仕事だぜ。
見張りの先輩去ったなら、その手で街を奪い撮れ。



#0084-03-01 /  My First Mission

at 23:51, yusukesato, 03

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#0085






〒001-0117 世田谷区弦巻3

配布件数:1200



おれっちの免許は、原付しかねえけどよぉ!

まるで400、かっと飛ばしてる気分だぜ!

こんなんだったらよぉ、バイクを起こす教習、受けときゃよかったぜ!



#0085-03-01 /  Heaping up fliers

at 00:11, yusukesato, 03

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#0086

 




〒031-0320 葛飾区西水元3 → 6

配布件数:1214



#0086-03-03 /  Katsushika Girls

at 16:15, yusukesato, 03

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#0087

 




ぼくの足と、きみの足。

どっちが速いか、競争しませんか。

きみの足と、ぼくの足。

どっちが燃費がよいか、旅をしてみませんか。

きみの美しい足と、ぼくの美しい足。

どちらが美しいのか、僕にはやっぱりわからない。



#0087-03-01 /  My Little cub or your legs ?

at 12:08, yusukesato, 03

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#0089

 



1


6月下旬、僕とセブンスターは真夏の那覇に飛んだ。

読谷村の写真家、比嘉さんのペンションに行けばなんとかなるという旅だ。ポ
スティングのバイトも、10日間の休みをもらった。

これで3度目の沖縄だ。今回は僕のバースデー割引で、セブンスターの仕事先
の人らも行きだけおじゃましますとなり、那覇までは4人。

フライト中に、航空会社の CM に起用されているタレントのミニボードと一緒
に、お写真を撮れるサービスがあった。 CA さんがブランケットや新聞ござい
ます風に、あまりにもそれを自然にアピールしていて、僕はそれでたちまち興
奮してしまった。

仕事先の人がいたからか、セブンスターはこういう肝心な時に限ってハメは外
さないので、盛り上がりには欠けた。それにシートベルトをしたままのサービ
スだったらしく、我々が普段カメラに装着している標準レンズでは、上手にお
写真を撮ることは困難だった。機内を見渡した限り、それにトライしたのはど
うやら僕だけだった。

到着後、国際通りでお礼に夕食をごちそうになり、近くのホテルを予約してい
た2人とそこで別れた。彼らはやはり大人で、君らは高そうなカメラを持って
いるのだから(特にセブンスターのは)安い他人との相部屋はやめ、鍵のかか
る部屋にした方がよいと、言われた。

公設市場のあたりで宿を見つけ、セブンスターはコンビニで泡盛と水を買い、
僕はみやげ屋で小アンダギーを1袋買った。冷房の効かない畳の部屋だった。
僕は彼と違ってお酒があまり好きではなく、まだこれからもあるし、泡盛には
ほとんど手をつけなかった。

初めて親友である彼と遠くまで遊びにきたわけだったが、僕の心は既に決まっ
ていた。その夜遅く、彼のイビキをひととおり堪能した後、僕は無人の市場を
歩いていた。シャッターだらけの市場を徘徊する犬や猫。僕はそこで、明日か
ら途中までは、一人で旅をする決意を固めようとした。問題は彼にそれをどう
やって伝えるかだった。

26歳の誕生日を迎えるにあたっての戦闘意欲、と言うこともできたが、単に
今、ここまで世話になりっぱなしだった彼から、精神的に離れたい想いがあっ
た。色々な意味で、僕にはやるべきことが見えつつあった。それに必要なもの
は、これからの単独行動でしかなかった。


#0089-03-06 /  Emergency Exit

at 15:13, yusukesato, 03

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#0092

 



2


翌朝、僕の態度に曖昧さはなかった。

これからひとりで、石垣島に行くよ。セブンスターは先端から灰となり、銀
の皿の上に静かに落ちた。

今日からさあバカンスで飲み放題だという時に、来たことのない沖縄で、い
きなりひとりになる予定なんてなかっただろう。出発前から僕にレンタカー
を運転させる気満々だったんだから。

僕はたぶん、我慢ができない種類の人間なんだと思う。普通の友達だったら
どんなに波長が合わない時でも、まあ一緒にいるもんだろうけど、こんなラ
イオンの母親のような選択はないと思うよな。

けど僕には、そうではない考えがあったことも事実なんだ。
それくらい、自分でなんとかしないといつか痛い目あうぜ、そんなことを究
極的には言いたかったんだと思う。

どんなに性質は違えども、これからもやっていける、ということに実に即し
たような即してないような、よく分からない乱暴な考えだ。

その僕の予感的な考えを、現実的な彼には上手に説明できないんだ。僕はと
ても口が下手で、誤解のないように相手をいいくるめるのは、一番苦手なの
だ。

マルボロライトの夏の旅は、彼の副流煙を振り払うことから始まった。



#0092-03-07 /  Where there’ smoke, there’ fire

at 02:58, yusukesato, 03

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#0094

 



3


宿のチェックアウト後、さっそく石垣島に渡るためのチケット探し。

最初に東京から石垣に飛べばよかったのだが、昨日一緒だった2人は那覇目的
だったので、そういうわけにもいかなかった。けど、そこにすら明確な意味を
見い出しつつある、那覇の暑い午前中だった。

セブンスターは一緒に歩いて格安チケット店を探してくれたが、歩いた場所が
悪かったみたいで、結局は2人で真夏の沖縄における女子高生の観察会に終始
していた。
結局、航空会社に電話をかけて、最も早く石垣島に行ける便を予約した。それ
は、昨日我々が乗ってきた東京から那覇までのチケットより高かった。なけな
しのお金がいきなり減ることになったけど、たいして気にはならなかった。明
らかに何かが僕を呼んでいる、そう感じていたのだ。

お前は好きなようにすればいい。

セブンスターに読谷までの58番バス乗り場を教え、前回の旅で持っていたバ
ス路線図を渡した。僕にしてはかなり手際が良すぎたので、彼は始めから僕が
そうするつもりだったと、気付いたに違いない。

いい意味でも、悪い意味でも、我々はそれぞれ特別な能力を持っていると信じ
ながら、ここまでやってきた。僕が今こうしてカメラを離さないのは、彼の存
在によるものだったろう。使いすぎてもう壊れてしまったけど、最初に買った
カメラのストラップは、僕ではなく彼がつけたんだ。

セブンスターは自分が写真で生きていく方法なんて、たぶんもう知っているん
だと思う。僕に関しては、とにかく要領を得ないやり方を一貫してきたので、
そろそろ何かを見つけておかないと、叶えることなく終わるのは、なんとなく
見えていた。明日で26歳になるマルボロライトは、少々焦っているのだ。

パレットくもじのタクシー乗り場。セブンスターはまだ腹を立てているように
思ったが、僕を許してくれたように自分をなんとか見せる男でもあると、僕は
ちゃんと知っている。

3日くらいしたらまた戻ってくるから、先に読谷行っててよ。

お前なら、島から戻ってきそうにないけどな。

やっぱり、怒っているみたいだ。



#0094-03-07 /  Old and New

at 00:34, yusukesato, 03

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#0095

 



4


タクシーに乗り込んで、空港までと運転手に告げる。

僕とセブンスターはいつも大事な場面でそうしているように、右手をゆっくり
と額にかざし、別れの敬礼を窓越しに決めた。

1秒…2秒…3秒…

それですべてが解決されるはずはなかったが、せめて緩和くらいして欲しい、
そう願った。こころなしかいつも美しい大佐の敬礼にも、覇気がなく三等兵に
は感じられた。
この瞬間、僕はセブンスターと離れていく意味を考えようとする。でもそれは
どうしても正しい選択であるという予感がやまない。

僕は、はっと我に帰る。

あっすいません、クラクション、鳴らしてもらえます?

運転手はまさにアクセルペダル踏み始めの状態だったらしく、それは実に頼り
なく一度鳴る。これで僕の意思が伝わったかと思うと、まったくもって分から
なかったが、なんとか素晴らしい写真を撮って、彼に見てもらうしか方法はな
さそうだ。

突然だったもんで、あんまおっきくでんかったさぁ。

それにしても今のは、セブンスターがいつも僕に聞かせる放屁みたいな音だ。
彼が今隣にいたらこう言うね、出しゃあいいってもんじゃないんだよ。

にぃにぃオキナワのひとかと思ったよ〜。もう帰るさ?

これから、行くんです。

シマが呼んでいる、何か得体の知れない力が、僕を呼んでいる。小さなリュッ
クひとつ。借り物のNikonの一眼レフカメラ。僕は明日、26歳の誕生日を迎
える。


#0095-03-07 /  The Marine Corps Sevenstars

at 16:24, yusukesato, 03

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#0102

 




〒004-0124 小平市鈴木町2

配布件数:1250



#0102-03-01 /  Winter sky in the water

at 00:22, yusukesato, 03

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#0103

 




〒005-0125 昭島市美堀町1 → 2

配布件数:900



あ、ウチはチラシ要らないからね。


#0103-03-01 /  Barking at Mr.Postman

at 07:40, yusukesato, 03

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#0104

 




Yusuke Sato Photolog

写真は写真 ( Photograph is photograph )


3





感謝の気持ちが支えた島で、余計な心が消えていく。



#0104-03-06 /  Taketomi Boy

at 21:40, yusukesato, 03

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#0105

 



5


石垣空港に到着したはよかったが、僕には予定などなかった。

分かっているのは、那覇のタクシードライバーが言っていた通り、本島よりシマ
の方があっついさぁ、ということだ。

4年前に宮古島に着いた時のように何も分からないまま、空港で地図を確かめる。
ここは八重山諸島の観光拠点、日本の最南端や最西端の島にもここから船でいけ
るらしかった。

その桟橋にバスやタクシーで行けばよい、ということはまず分かったが、セブン
スターと別れてやたら意気込んでいた僕は、この猛暑の中、よせばいいのに空港
からそこまでを歩くことにした。
人のいそうな場所を地道に目指す行為は、僕の趣味のひとつでもあった。セブン
スターやマルボロライトに、これだけは絶対人に負けないという特技がもしあっ
たなら、それは写真を撮ることよりも、歩くことと言えた。

だが30℃を超えるあまりの暑さで、何キロくらい歩いたかのいつもの体内測量
器が溶けてしまったようだ。ようやく桟橋に着いた頃には、僕の肌の色はもう違
う種類のものになっていた。

セブンスターと別れる時、3日くらいしたら戻ると言ってしまったからには西表
島に向かうわけにはいかない。僕は迷わず、竹富島に渡る高速船の券を買った。

券を買ったからといって、僕はそれに乗らないこともできる。考え方によっては
これからまた石垣空港まで引き返すことだってできる。

ここに僕がいる事実や、目指す地点なんてどうでもいいのだ。これからどこをど
う歩こうが、魔法のような瞬間にさえ出会えればいいだけの話だ。



#0105-03-06 /  Pikachu-Island

at 01:14, yusukesato, 03

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