#0003

 



Photo exhibition of travel mind

May I help you ?



写真をはじめて10年後、5回目の個展だった。

18日間すべて、会場に通うことができた。今までの展示で一番大勢の人に来
て頂けたし、今までの展示で一番よかったとも言って頂けた。

今回の展示でとにかく大切だったことは、来て頂いた方の全員に会い、その人
たちをひとりひとり見送ること。そして、彼らのこれからの生き方を、できう
る限り想像すること。

作品に会いにこないで、作者に会いにくるという考え方が、今までとにかく好
きにはなれなかったんだけど、ここ何年かで少しは改心した模様だ。

自分が案内を送って、来て頂いた方には、完璧に近く会うことができた。けど
15分くらい遅れたことがあって、ひとりだけ会えなかった人がいた。

USHIO、君だけだったよ。

そこにも何かの理由があるんだねって、会ったときの君だったら、きっとそう
言うのだろうな。

この展示内容を詰め込んだ簡単なお礼状を、いずれ作り出すつもりだ。それが
できる頃、またみんなに会えるといいなあ。



#0003-10-03 /  Junko in Mugs

at 12:12, yusukesato, 10

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#0006

 



Photo exhibition of travel mind 

May I help you ?                   2



#0003 で、来て頂いた人のこれからを想像していく、と書いた。では残念なが
らこの展示に来れなかった人たちのことを想像しないのか。

沖縄からいつもふらりと降臨する生涯の友、大輔、同じく小出水夫妻、兵庫から
去年宮古島で出会った総子、岐阜から同じく明日香が来てくれた。

東京までは精神的に遠いだろうに、そんなフットワークが軽い連中もいれば、毎
日のお仕事や生活の中で、自分の興味を満たしたり、人を喜ばせる作業まではと
ても手が回らない人たちもいる。

たかが自分の写真展で、こうも世の中が見渡せてしまうと、なかなか興奮してし
まう。僕が立ち向かうべき相手は、その仕組みであると確認できるからだ。

目の前にいる人は見える。目の前にいない人のことも見える。それって結構、大
切なことだろう?
どんなに忙しくても、時間をつくって会いにきてくれた人たち。そして遠くにい
ながらも、できうる限りの想像を示してくれた人たち。

彼らがそれぞれいつまでも、その愛ある場所にいてくれる限り、僕はずっと旅の
写真展を続けていける。いや、続けていかなければならないと思っている。



#0006-10-03 /  Three of heart

at 15:16, yusukesato, 10

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#0009

 



Photo exhibition of travel mind 

May I help you ?                   3



中野にあるカフェ Mugs(マグス)には、2002年の開店当初からよく行っ
ていた。
花屋で同じバイトだったアヤコが、その時代を終えて、次に選んだのがこのお
店、それで花屋のみんなで押しかけたのが最初だった。

なにもないところから自分たちの手で店の内装を仕上げたり、今まで世界中を
旅をしてきた中で出会った料理を、自分たちなりにそこで表現する。あらゆる
ところに彼らのこだわりを見ることができた、かなり稀な類のお店だった。

今はこういう店づくりが主流になっているかもしれないけど、本質的なところ
で、彼らの真似はなかなかできないんじゃないかなって思うな。
僕がコーヒーを大好きになったのも、マスターヒロさんのいれた一杯に衝撃を
受けたからだ。

その頃は、写真を撮る自分にも少しずつなれてきて、もっと広い世界を知りた
い、そう思っていた時に起こった、まさに素晴らしい出会いと言えた。

マスターや奥さんには、迷惑なくらい多くの写真を見て頂いた。そしてありが
たいことに、カウンターに座っている僕のこれからのことも、とても気にかけ
てくれた。

ここで写真展をさせてもらうことは、その時の僕が描いた夢でもあった。その
時はまだ、そんな実力はそなわっていないんだと、彼らの店構えを見て、承知
はしていたからね。

どこか遠くへいきたい、自分ひとりでも、なんとかしたい。そんな気持ちが起
こったのも、Mugs との出会いがあったからだ。




#0009-10-03 /  Travel Mind

at 12:57, yusukesato, 10

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#0013





Photo exhibition of travel mind

May I help you ?                   4 



この展示を決める前のことだが、まず最初に1冊の本の制作があった。

それは僕たちにとって、なかなか尊い物語だった。

以前から友達のまっつんに、佐藤祐介の作品集を作りたいと、熱心に言われ続け
ていた。僕の方もいいかげん原点に立ち戻って、写真がなければああ生きていけ
ない、の状態に無理にでも自分を持っていく必要があった。その時点で、写真家
としてはなかなか失格だと思うけどね。

2008年の冬、セブンスターとマルボロと一緒に、パリ、ギリシャ、トルコを
珍道中した写真を現像同時プリントした時、彼にとうとう電話をしたんだ。

40Mまでで、なんとか作れないかな?
いいよ、やろう。お互いにたぶん、覚悟を決めた瞬間だ。

最初に彼にまとめて写真を見せた時、この作品はすでにできあがったようなもの
だった。まっつんも昔そっちの方面を旅していて、僕たちが行ってきたようなと
ころをまんべんなく見てきただけに、話は早かった。
写真の方向性としても、現場はそんなにセンチメンタルではないことを、そろそ
ろみんなに教えてあげよう、と彼は言った。

まっつんはとりあえず、最初の写真と、最後の写真を選んでいた。
これで、入り口と出口は見えたね。(ほんとにさらりと言うんだから)
神様の像と、満月に見せかけた電球の写真。撮ってる対象は大変アホ臭いものだ
が(神様の像はそうでもないか)いずれも僕の持ってるなけなしの撮影技術をフ
ルに用い、魂を込めて写真を撮っている姿を思い出せるものだった。

物事の本質を瞬時にキャッチすることができる。何かをしたいという衝動がある。
極めつけに、まっつんにはパパとしての包容力もある。彼にはその時、なにかが
宿っていたとしか考えられないね。

この神様、歌丸師匠に似てるよねえ、僕が言うと、
じゃあ仮タイトルは、オーギリシャ!、彼は言った。

もうすべてをこの人にまかせちゃった方がいいだろう、なんてことを思ったんだ。

つづく


#0013-10-03 /  Oh Koyomi !

at 15:06, yusukesato, 10

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#0016

 



Photo exhibition of travel mind

May I help you ?                   5



じゃあ仮タイトルは、オーギリシャ!、まっつんは言った。

この作品集について、もう僕は完全にパパにうずもれてしまおうと思った。最近
の僕のモットーは、プロにまかせる、なんだよ。めんどくさいわけじゃないよ。
自分だってたぶん、やればできるんだから。
それは彼に電話をかけた時点で決めていたな。自分のやりたいようにするだけが
人生じゃないって、思うようにもなっていたんだ。

しばらくして、仮で写真を組んでもらったものを彼の家に見に行くと、僕はまっ
つんのすさまじさに、とことん打ちのめされた。
だってタイトルが、オーギリシャンブール!、になっていたんだよ!

彼はクールな仕事部屋に、演歌をかけながらそれを見せてくれた。優れたデザイ
ナーが時としてよくやる、こういうプレゼン方法に気をつけるようにしながら、
僕はページをめくった。
けど2回目を見せてもらう時には、今度は僕の敬愛するギタリスト、小川榎也さ
んの「BLUE」を流し始めて、情緒に弱い僕は、もう鳥肌をたててしまっていた。
いや実際「結婚しようよ」でも心の拳はしめさせてもらったけどね。

今度は10年後の自分がそれをどう見るかを、想像しながら見た。
前半はもう直しようがないほど、求めていた刺激が伝わってきた。けど中盤から
終盤にかけて、少し足りない部分があったように思ったが、それは単純に撮り手
の問題であるとすぐに気づいた。彼に選ばせるような写真が、あと3枚は足りて
なかったんだ。

こんなんだったら、やっぱりアテネやロドス島の新市街で大暴動が起こった時、
宿を飛び出して写真を撮らなくてはいけなかったと思った。けどひとりの旅じゃ
なかったからね。
セブンスターやマルボロが、ワインを飲みながらやめてくれっていう顔をしてい
るからには、いくわけにはいかなかった。せめて翌日の新聞で、警官が火だるま
になっている一面記事の写真を撮ればよかったんだけど、先にセブンスターがそ
れを撮るのを見ちゃったから、そういうわけにもいかなかった。
キャスタースーパーマイルドである僕と、セブンスターのかかわり合いってやつ
は単純なようで、とても複雑にできているんだ。

とにかくまっつんは、想像以上に僕の原点をうまいこと出してくれていた。ちな
みにその原点っていうのも、セブンスターではあるんだけどね。まっつんはそん
な時代の僕も知ってくれている、数少ない人でもあるんだ。

この作品集、その後ああだこうだと色々やったけど、最終的にほとんど一番最初
に彼が見せてくれた内容で完成した。写真の見せ方としては、やっぱりセブンス
ターのディレクションが少し入ったかな。けどごく自然な流れでそうなったみた
いだから、僕は嬉しかったな。

オーギリシャンブール!

最後の打ち合わせを、いつも使っていた喫茶店で。その頃には次の写真展示も決
めていて、そこで多くの人に見てもらえるのも楽しみとなった。
手書きのクレジットを最後に狭いテーブルで書いて出来上がり。そこでもまだ終
わらずに、尊い新約説明書をつけようと話は盛り上がった。

ぜいたくを言えば、パリの写真も少しだけ入れたから、それタイトルに反影させ
たかったね。
オーシャンゼリゼの、オー、でとりあえずいいでしょう?

喫茶店を出た時にまっつんが僕を止めると、看板によくみたらParisとあった。

そういうことなんじゃない?、パパは、実に頼もしくそう言った。





#0016-10-03 /  Oh Koyomi ! 2

at 17:25, yusukesato, 10

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#0019

 



Photo exhibition of travel mind 

May I help you ?                   6



一時期、祐介に撮ってもらっていたことは、とても幸せなことでした。

#0003 で書いた、ひとりだけ会えなかった人が、ノートにそんなメッセージを
残していった。
この場に集まってくれた人たちというのはよくよく考えてみれば、あの時、自分
が撮らせてもらった人が、ほとんどなのだ。

ある人は、僕に写真を撮られる時、とても安心できた、と言ってくれた。またあ
る人は、撮られていることがまったく分からなかった、と言った。

僕は写真を必要とする誰かと向き合う時、どうしてだか、だんだんと自分の気配
を消すことをおぼえていった。たぶんそういうことが、この展示に飾られたよう
な写真にもつながっているな。
自分という存在をひとつ無くすこと、またそこに思い入れというものを存在させ
ないこと。それが、今までの展示で一番よかったと言ってもらうためのひとつの
要素だったのかもしれないね。

なんだか、今までの僕にわるいなあって思ったりするわけだけど、撮っていた時
の魂を、失わせているわけではない。
そのあたりの自分に対しては、作品集のオーギリシャンブール!や、記帳ノート
の制作、展示のBGM選び、などに充てたのだろうか。
この展示のタイトル(May I help you ?)なんか、佐藤君も成長したねえって言
われがちなんだけど、まさに今までの自分っていう感じだよね。

そういえば、自分が呼んだお客さん以外で、たったひとりだけ、お店にくつろぎ
に来ていた方に、オーギリシャンブール!を買って頂けたよ。
これは本当に嬉しかったな。

普通にカフェに食べにきて、食事代を払った後に、さらりと他人の作品集を買お
うと思う人がいることなんて、本屋で作品集が売れることよりも、かっこよくて、
貴重なことだって、先輩のカメラマンの方が言ってくださった。



#0019-10-03 /  Naoki and Aki in Mugs

at 12:57, yusukesato, 10

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#0024

 



Photo exhibition of travel mind 

May I help you ?                   7


奏でられた物語



彼はまるで指揮者のようだ。

ざわめく会場は、彼の両手がゆっくり挙がると、

スッと空気が止まったような緊張感に変わる。

様々な楽器を持った演奏者も、しなやかに演奏の始まりを待つ。

氷のように研ぎ澄まされた空気の中、彼が優しく両手を振り下ろすと、

会場には色とりどりの音が溢れだす。


彼の見る世界は、まるで彼が操っているかのようにロマンチックに動いている。

音楽が流れている。

景色も、少女も、海も空も風も、彼の両腕と体の動きに合わせて動いている。

物語が始まる瞬間、世界は無音となり、ぼんやりと濁り、

彼の動きと同時に春風のように柔らかく動き出す。

鮮明な色と形で。


世界はドラマで溢れている。淋しさに溢れている。

だからこそ暖かく美しい。

彼の写す世界も、そんな淋しさと暖かさに満ちている。


彼の奏でる音楽に身を委ねた時、わたしはこんなにも美しい世界にいるのだと、

希望を与えて貰える。



text:さかうちともみ



#0024-10-03 /  Like a conductor

at 19:28, yusukesato, 10

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#0025





Photo exhibition of travel mind 

May I help you ?                   8



どうしてこのタイトルにしたんですか?


18日間の会期中に、何人かのお客さんにそう問われた。いつも理由や考えが

あって物事を決める性格ではないので、ふってきた、というのが最も自然な答

えなのだけれど、その原因を会期中に探ってみようと思った。


誰かにとっての若い頃の旅は、かつて旅をしてきた人たちの優しさで包まれて

いくものだ。今は、僕の方が誰かを包み込まなければならない。

実際、何かの想いを抱えながらある場所に集う者たちを、僕なりの視点で見て

も、そう思うようになっていた。


2009年秋に、沖縄の宮古島を10年前と同じように歩いた自分が、まずこの写

真展の開催を決め、今度は自分が誰かを支える番で、そしてみんなをひとりひ

とり、見送らなければならない。そのような決意が、まずひとつこのタイトル

を導いたことは事実だろう。


僕に問いかけてきた人たちは、この言葉についてもちろん正しい認識を持って

いた人たちだった。ニュージーランド出身の友達が、これを展示のタイトルに

すること自体に疑問を抱くのは、あたりまえの話だったろう。


僕が中学の頃、英語の時間に先生が言っていたことで、印象に残っていたこと

がある。

May I help you ? にある help は、意味としてそこにあるわけではない。

それをなにか引っ掛かるものとして僕はずっと記憶してきた。これを日本人が

言うところの、助けるとかに訳すと、世界の人たちに対してはまず恥をかきま

す、と。


今までを経てきた僕が、この言葉を今のこの国に生きる人に発すれば、おそら

く多くの人が、このタイトルには、愛や優しさがあります、そう感じるであろ

うことを知りながら、付けたものでもあるだろう。その言葉自体は、どちらか

というとただの言葉であって、愛ある言葉でないのが事実だ。


その理解と認識が存在するか、そしてそういう事柄すべてを共有することが、

いい写真を見せること以上に大切だと思うからこそ、付けていたタイトルだろ

う。

展示の写真は、特にその意味を反映させた内容にはしなかった。というよりま

だ僕にはできなかった。その人がその人なりに思ったこと、きっとそれこそが

全てであって、それが今のこの国の時代を作っている事実だけは変わらない。

僕一人の力で、どうにかなるものでもないことは、よく知っているつもりだ。


僕がみんなに問いかけ、そして微かながら期待した答えは、No, thank you.

それくらい、自分でなんとかできるでしょ?

それが、世界を旅するための秘訣だと、僕は思っている。


May I help you ?



#0025-10-03 /  Tomomi in Mugs

at 00:00, yusukesato, 10

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#0026

 





晴れの春でなくっても、ほころぶことができる。

それがわかっただけで、春がきたことを知れる。




#0026-10-03 /  Junsuke and Anpanman

at 00:15, yusukesato, 10

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#0027

 




先月に終了した写真展、May I help you ?

大学の同級生に買ってもらった写真を渡して、今夜でようやくひとくぎり。

さすがに自分なんかの写真プリントが売れる時代じゃないと思っていたけど、4
名の人が買いたいと言ってくれ、僕は感謝と共に写真を届けた。

ちひろは、長い間ロンドンに住んでいて少し前にようやく日本に戻って来た。僕
がイギリスに行ったときは、ずいぶんと世話になったものだった。

その時は、これでいい写真が撮れなかったら終わりだ、くらいの心持ちだったか
ら、精神的にエンジョイする時間なんてあまりなかったはずだったけど、彼女の
おかげもあって、とても意味のある美しい旅になった。この写真展、彼女が根本
的な始まりを支えてくれたものだと思っている。

滞在中の彼女の誕生日では、それはおもしろい経験をさせてもらった。これが海
外のホームパーティーかと、大いに笑い転げさせてもらったね。だからそのあと
にしたひとり旅でも、不安な想いもせずに写真を撮ることができた。

ロンドンの街を進みゆく彼女のスピード感は半端じゃなかった。正直なことを言
うと、どんな国籍の人よりもはやかったと思っている。あの速度にはとてもつい
ていけなかったよ。

けどね、もうここは、あかるくへいわなにっぽんですよ。車の来ない赤信号で、
うずうずしている彼女を発見すると、僕はこのくだらない街の中にいても、旅を
している気分になれる。


#0027-10-04 /  Chihiro at Shinbashi

at 23:58, yusukesato, 10

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#0031

 




今週だけで3度の花見をした。撮影の仕事で3つの学校に行ったんだ。東工
大にサレジオ小中学校、相模女子大小学部。

ここ4、5年はそういう仕事をさせて頂いてきた。だから桜を見るたび、僕
は仕事のことしか思い起こせない。

最近ようやく思えるのは、関係者じゃない限り見れない桜を楽しめるってこ
とかな。どこへいっても人がいっぱいでは、あんまりいい気分になれないか
らね。
お仕事なので、他では見れない写真をここで今見せるわけにはいかないけれ
ど、けっこう良質な桜があるんだよ、縁がある学校には。

僕の仕事のあり方っていうのは、幸せとしかいいようがないかもな。そのぶ
ん何時間も集中して撮りっぱなしで、実にたいへんなんだけどね。

そしてだよ、花びらが数枚ひらひらと散るかぎり、少女たちはそれを追いか
けるわけだ。どっちが花びらだかわからないくらいにね。

花びらキャッチは、大人より子供の方がはるかに上手なんだってことに気付
かされた。滞空時間は、大人の方がはるかに長く感じるはずなのにね。
つまり、真剣になるかならないかの差ってわけだ。言い換えれば、大人より
子供たちの方が、本質的な幸せを知っているってことだよね。

とうぜんビールは飲めなかったけど、僕はいい気分になれてしまうね。生で
多くの子供たちの成長を見届けることって、なかなかできないからね。


#0031-10-04 /  Congratulations !

at 20:41, yusukesato, 10

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#0044

 



朝の6時22分に電話が鳴った。
友達からの電話だったけど、寝起きの僕はそれを聞かないふりをした。

朝の6時23分に電話が鳴った。
同様に彼だったが、もう一回電話してくる勇気があったら電話に出ようと思
いまた寝た。

朝の6時28分に電話が鳴った。僕は電話に出た。
どうせ、近くにいるんだろうな、そんなことを思いつつ。
朝早くすまん。今とごしぎんざにおるんよ。ゆうくんに会いたいから、ここ
に来たんよ。もちろん、多少酔っぱらっていた。

自分もたまに民宿業みたいなことをしていて、分かってくれる人には少しだ
け宣伝しているわけで、こういう場合、僕はいつもと違う自分になって客を
迎える。

今日は7時からの営業ですけど、それまで道中楽しめますか?

小雨が舞う戸越銀座の通りで、彼は傘もささずにビールを4缶僕に差し出し
た。僕は自販機で缶コーヒーを買ってそれを飲みながら、ビールを飲む準備
を進めた。

お隣の親戚、金子さんの冷蔵庫から卵を3つ借りて、以前ギタリストの小川
榎也さんに教わった特製オムレツを作って前菜し、営業前のピザーラに注文
したらどういう反応が返ってくるかを楽しんでから、音楽をかけ、朝の教育
テレビを見ながらビールを飲んだ。

彼のビールにそそぐ情熱を受け、夢を確認し、あるべき姿を共有する。
ルイ・アームストロングが教育テレビの中で、素晴らしき世界を歌う。そし
て僕らはピザをつまみながら、幸せとはいったいなにかを語る。それは、た
ぶん今の俺たちのことだ、と笑い合う。

現在13時02分、彼は今日夕方から新しいベルギービール屋の仕事を始め
るので、隣の部屋に寝てもらっている。
僕は缶コーヒー、スーパードライ、サッポロビール、アサヒ・ザ・マスター、
コロナの次に、熱いほうじ茶を飲みながら、この文章を書いている。

彼にはよく言われる。ゆうくんは店やったらきっと素晴らしいだろうね。
誰にも真似できないような、くつろぎの店(何屋かはしらん)にすることだ
けは、なぜかその筋の人からも、太鼓判を押されている。勉強は今あんまり
したくないから、やらないけどさ。

このように民宿とごしぎんざ(仮)は、毎週がゴールデンウィークである。
世の中に存在する見えないものを見ようとする者たちにとっては、最高の場
となりえるだろう。
今の僕のとりあえずの夢は、ここの2階に住んでいる中国人夫妻が出て行っ
たら、この金子荘(1階2階のみ)で、旅の宿兼写真ギャラリー兼カフェ・
バーを開くことだ。
来る者ここに拒まず、日常を素晴らしい世界に変えるためには、ちょっとし
たことに意識を向けるだけでいいのにね。


#0044-10-04 /  I think to myself, What a wonderful world 

at 13:19, yusukesato, 10

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#0056

 




たぶん10回目の結婚式披露宴撮影。

スナップ撮影の鬼は今日も鬼として、写真を撮らせて頂きました。

もう過去に思い描いただろう、写真家への道だとか、商業的なカメラマン
だとか、そういう写真のあり方から、離れようとしている最近。

たぶん僕が写真をやめていないのは、大切な友達が、僕に写真を撮っても
らいたいと言ってくれるからなんだろう。

2006年、佐藤ゆうすけ、佐藤よしこによる、伝説の2人展「 Y 展 」
から丸4年。

あの時は、展示の案内を送っただけなのに、みんなから、佐藤くん結婚し
たの?、とよく言われたもんだ。

結婚したのは、よしこの方です。やったぜ、よっちゃん!



#0056-10-04 /  Hiroyuki and Yoshiko 

at 06:38, yusukesato, 10

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#0064

 




新潟県、亀田のお煎餅で有名なんだけど、近くに二本木という場所があって僕
の田舎はそこにある。父親も母親も新潟の人間で、そこは父親の実家だ。

うちの家庭自体はすでに崩壊しているから、僕は現在戸越銀座でお世話になっ
ている、金子のおじさんおばさんと一緒に連休中に車で新潟へ向かった。おば
さんが父親の妹にあたるわけで、現在おばさんは僕の大家さんにもあたる。

たまに新潟の親戚には会っていた。4年前にばあさんの葬式で顔を合わせたし、
親戚が東京に来る時には、たいてい隣の家に泊まっていったからね。
今回の僕にとっての稀な帰省は、つまりはおじさんとおばさん(金子さん)が、
きっかけを作ってくれたんだね、親父ではなく。

GWという概念に対してもいつも僕は否定的で(毎週味わってるから)、ここ
数年といえば、そういうときほど家にこもって、仕事の写真データ作成なんか
を一気にしていたものだ。

新潟までの関越道、混んだのは関東だけで、久しぶりに高速をガンガン飛ばし
たね。いくら名ペーパードライバーでも、新潟まではちょっと疲れたな。

けど20年以上ぶりにそんなとこへ行ってしまったら、なかなか興奮できた。
この10年間の写真経験で、ものを見る目がはるかについているわけだから。

田舎の家は建て直されていたけど、その地帯の風景を見てしまったら、まだ小
さかった頃の夏休みや、冬休みのことを一気に思い出せた。本物の自然を相手
に遊ぶ体験を、子供の時にしっかりさせてもらえたというのは、素敵なことだ。

二本木に着いたと同時にビールを飲んでいると、新潟のおじさんが鍬を持って、
庭でタケノコを採るからちょっと来いと言う。もうこの時点でつまらない東京
人になった僕は、異次元の世界へ連れていかれた。もちろんそれは、晩飯に出
てきたよ。うまかったよなぁ。タケノコやタラの芽の天ぷら。だってどっちも
庭で採ってきたんだからね。


0064-10-05 /  Table of Home  

at 19:06, yusukesato, 10

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#0066

 




二本木の家のまわりをあるいた。

じいさんとばあさんの畑や田んぼときたら、それは広大なものだった。

20年ぶりに自分の田舎を見る時、たいていは色々なものが小さく見えたり、狭
く感じたりするだろうが、それらだけは、程度がわからんくらい広く感じる。
今は新潟のおじさん(うちの親父の弟にあたる)おばさんが、じじばばの代わり
に、続けていけるものを育てている。

この地域一面に広がる梨畑は、花粉づけのシーズンを終える頃だった。家のすぐ
まわりには、ぶどう、柿、びわ、ブルーベリー、タラの木、小さい頃ここで、え
だ豆もぎを手伝ったことを思い出す。庭には竹や梅、木蓮、大きな杉の木。見て
もすぐに名前がでてこないような木々や花、野草。隣の家がやたら遠いところに
ある状況だ。僕にとってここは、植物園以上のものだった。

灯籠のある庭で兄貴やいとこたちとかくれんぼや花火をしたり、近くでカブトム
シやクワガタを取った。冬にはつららを折って遊んだり、ばかでかいかまくらを
作って遊んだ。雪がメートル以上で積もれば、2階から大の字に飛び降りる遊び
もやっていた。
もうそんなこともできないのだ。実現不可能なことではないけど、それらはもう
同じではないからね。

神奈川に引っ越してからも、梨や桃、コシヒカリ、枝豆、笹団子なんかが田舎か
らよく送られてきて、僕はたぶん、そのありがたみなんかを知らないままで食べ
ていた。それが子供ってもんではあったけどね。

だから、もういなくなったばばと、今この場所で会えないことが、とても残念だ
と思った。今なら言えることだってあるよ。けどそれらはもう同じではないんだ
と思うから。



#0066-10-05 /  A Japanese pear field

at 16:28, yusukesato, 10

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#0069

 




誰かの写真がここにあるならば、

そこには願いが込められていなければならない。

ただ上手に写すだけなら、撮らない方がいい。

願いが写っていなければ、僕にとってそれは写真ではない。



0069-10-05 /  May

at 15:09, yusukesato, 10

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#0072

 



Photo exhibition of travel mind 
Yusuke Sato


May I help you ?                   9



その後、タカラちゃんはいかがお過ごしでしょう。食べ過ぎてダイエット中、なん
てことありませんよね。

今日僕は迷わず、展示期間中に着たグレー Tシャツを選んでいました。元スタッフ
のモロちゃんのところで、元モロちゃんの髪型にしてもらってから、Mugs で昼間
から生ビールを飲んで、グリーンカレーを大盛りで食べました。

写真を撤去した後の Mugsにも、ようやくなれてきました。シャツはもう少しでそ
ちらの方は完売みたいでなによりです。みっちゃんがラスクではなく、マシュマロ
クッキーを出してくれました。
ヒロさんが来るまであったかいのを飲みながら待ってましたが、なかなか来なかっ
たので、帰りました。

ヒロさんのいない Mugsになれてきたのも、最近の話ですね。

そういえば、まだ展示の時に撮った写真をお渡ししてないと今日気づいたので、今
度できたら持っていきますね。次回の写真展、もっといいものにできるような気が
最近しているのです。終えた直後は、これ以上無理かもしれない、なんて思ってま
したけど。

お世話になったスタッフのみなさん、今までのスタッフのみなさん、今日もありが
とう、とつぶやいてみます、ありがとう。

未来の Mugs、僕もときどき一緒につくれたら、それは素晴らしいことだ。
生ビールを飲みながら、気づいた日でもありました。




#0072-10-03 /  Takara

at 22:14, yusukesato, 10

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#0073

 





よう、みんなさっさと乗っちまえよ、

#9999まで、一気にぶっ放すぜぇ!



#0073-10-05 /  Harley-Davidson Niigata

at 00:01, yusukesato, 10

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#0083

 




12回目の結婚式撮影は、栃木県の那須高原。

前日から素晴らしいホテルに泊まらせて頂き、ふたりのじゃまだけはしないよう
に、温泉につかりながらも、大いに気づかれをいたしました。

付き合ってまさに10年目のふたり、僕には理解できない年数です。

けど前日にさ、今日がちょうど10年目なんです、なんて言わないでね、久しぶ
りにプレッシャーがかかった撮影をさせて頂きました。

6年前にした撮影の気分だったね。04年当時、ミュージシャンである亜希ちゃ
んの所属していたバンド、ガール・クラストの CDジャケットの撮影をした縁で
今日の日がありました。

相手から、何かしらの信頼を得ること。それがカメラマンにとって、最も大事な
仕事なのかもしれないね。
あの時、亜希ちゃんが僕に言ってくれた言葉というものは、その後の僕にとって
大変励みになるものでした。

とってもいい撮影でした。ふたりで幸せな音楽生活を、引き続きお送りください。

やったぜ!、ぜんちゃん、あきちゃん!



#0083-10-05 /  Zenta and Aki

at 01:35, yusukesato, 10

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#0108






fluctuation of life

Mika Aoki glass works 



6月5日(土)から13日(日)まで、南青山のあたりで、ガラスアーティ
ストの青木美歌さんが、たぶんすんごい作品展示しちゃいます。

僕はまったくといっていいほど、物撮りはしない(できない)カメラマンな
のですが、彼女の作品に関してだけは、実力以上のものを出す努力をいつも
させて頂いております。

つまり僕は彼女の作品が何よりも大好きなわけ。自分の撮る写真よりもはる
かに好きなんだから。もうただの青木美歌ファンとして4年間、彼女の作品
を見続けてきた。
最近はアクセサリー類や、企業とのタイアップでプラスチック作品を中心と
した制作が目立ったけど、僕の大好きな(しつこく言う)青木美歌のガラス
が再降臨するんです。

もし僕に何億何十億のお金があったなら、まず親と隣の金子さんたちに安心
な生活をしてもらって、その次にすることは、たぶん青木美歌美術館を設立
することかもしれない。そのくらい、彼女の作品は素晴らしい。
けど、彼女のガラスがやがて世界に旅立っていくのは、もう僕だけではない
と思うけど、多くの人が見えている事実もちゃんとある。

本人もなかなかおもしろい人だ。僕は彼女の作品を通し、彼女の絶対的な集
中力や作品に対するバランス感覚に、生意気にも共感させてもらう時がある。
ここで僕が一番言いたいことは、写真なんかでは彼女の持つ世界観を伝えら
ないということ。

うーん、何を言っても、やっぱり始まらないね。

生きているうちに一度、彼女のガラスは生で見ておいた方がいいです。

6月5日(土)からです。詳細は青木美歌さんのサイトに載ってます。
これを見ている方限定でお伝えしますが、暗くなってからの時間帯が、さら
に素晴らしく見えるらしいです。




注:このDM写真は、僕は素材写真のみを提供しただけです。


#0108-10-05 /  Mika Aoki glass works 

at 14:38, yusukesato, 10

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#0138

 





仕事の結果が、当然のようにいい形となって、自分の家に届く。

僕はそれなりに社会に役立っていると、まずは思い込んでみる。



design:Terayama Design Office


#0138-10-04 /  Salesians of Don Bosco Salesio junior high school

at 18:03, yusukesato, 10

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#0139

 




これはおそらく、今年撮っていく写真の中で、

僕はベストに選ぶかもしれない。

フィルムでもデジタルでも、生まれるならば、それでいいのだ。



design:Terayama design office


#0139-10-04 /  Salesians of Don Bosco Salesio primary school

at 18:11, yusukesato, 10

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#0145

 





art management:MOVE Art Management



#0145-10-04 /  Sagami Womens’ University Elementary School

at 21:53, yusukesato, 10

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#0161

 




今日の午前中は東工大で学長さんの撮影、午後は新宿サザンテラスにあるJR本社で
副会長さんの取材の撮影だ。

せっかくの誕生日だから、僕は親友のカメラマン、コーヘイに仕事を手伝ってもら
うことにした。アシスタント代なんて出ないから自腹だよ。べつにお金ださなくて
も手伝ってくれる奴なんだけど、まあそれでいいんだ。

コーヘイは僕がポスティングのバイトを始めた頃にそこで出会えた、その頃では唯
一気の合う男友達として、長いこと苦労しながらここまで一緒にやってきた。
きちんとした音楽を理解できて、挫折というものをしっかりと知っていて、這い上
がっていく強い意志を持ちながら、世の中に対して正しい眼差しを向けることので
きる奴、僕はそういう男としかたぶん気が合わないんだよ。

朝っぱらから彼に新所沢から大岡山まできてもらって、マックで簡単な打ち合わせ
をした。その内容は、深夜の日本対パラグアイ戦の感想交換と、今日の撮影仕事を
終えた後、いかにして美味しいビールを飲むかということだった。
まずは学長さんのポートレートをばしゃばしゃ撮って、その後新宿まで移動して、
JR副会長さんのポートレートをまたばしゃばしゃと撮る、以上。
とても上出来だった。予報では雨だったけど、晴れてたし。

それからのことは、JRさながら実に明確な線路が引かれていて、本社で仕事を終え
たサザンテラスの奥の方で最近できたベルギービールのお店で、民宿とごしぎんざ
の常連の友達が、働きはじめていた。僕とコーヘイはそこで、親友が魂を込めてつ
いでくれたベルギービールで乾杯だ。
料理もとても美味くて、実に幸せなひとときを味わった。コーヘイも気を利かせて
僕の大好きなOwenの持っていないCDを買ってきてくれていた。
ビール屋の親友がショップカードに書いてくれたバースデーメッセージも、ここで
は明かせないんだけど、腰が抜けるくらいありがたかったね。

夕方前にコーヘイと別れ、次に僕は、来月に沖縄の波照間島で一緒に過ごすだろう
ミュージシャンのアイオラ周桃の家へ、なかなか酔っぱらって向かった。その音楽
仲間のダイスケと嫁さんのじゅんちゃんも祝いに来てくれた。

彼らのわんちゃんたちと散歩して、周の作ってくれた晩飯を食べて、桃が僕に作っ
てくれたカメラの消しゴムハンコを部屋に貼ってあるパリの地図に押してみたり、
ユーチューブでクリーミィーマミの変身シーンを見たり、とてもおもしろい音楽を
聞かせてもらったりした。
その間僕の電話には、色々な人からお誕生日おめでとうメールが届いた。こんなに
メールが届く日もそうはない。僕は撮影仕事の疲れとベルギービール、彼らの発す
る心地よさに酔っていて、もうまともな返信はできなかったよ。

4人はケーキも用意してくれていた。僕はこのようなみんなが集まってくれて、電
気を消してフーするような自分の誕生日、中学くらいからほとんど経験したことが
ない。みんなに囲まれながらというのもそうはなく、この数年は、うちでセブンス
ターと卵をゆで豆腐を食べる厳かな儀式をやってきたけど、誕生日というものは、
旅に出ていたか、1人で文章を書いてみたりしてきた思い出の方が根深い。だから
またひとつ、違う自分を楽しむ方向に動いているんだな、と知ったんだ。

最後に食器洗いをまとめてやらせてもらって、僕は33歳の誕生日を締めくくった。
周と桃にではまた再来週、波照間島で逢いましょう、と再会を誓った。

波照間島に行こうと決めたのも、彼らがそこに行くからだった。いつも東京のかな
りしゃれた空間で彼らのライブ撮影をさせてもらってるけど、彼らのやろうとして
いることは、沖縄の離島ではもっと輝くことができると、僕は分かっていたから。

それでも行く決心はまだなかったけど、以前、周と桃が戸越銀座に遊びに来た時、
商店街のタバコ屋でどうしようもないガラクタをフリマみたいに売っているのを見
かけて、僕はそこで祭りの時の売れ残りだろう、ほこりのかぶったお面を50円で
買っていた。お面のかぶっている近未来的なヘルメットにはMのマーク。誰もこの
キャラクターを思い出せなかったけど、なんだか気になってそれを買ったんだ。

翌日早朝、寝起きにすぐネットでヒーローものの検索をしてたら、それはタツノコ
プロのマッハゴーゴーゴーのお面であることが分かった。
僕はその瞬間、周と桃ががんばってこちらに払ってくれたライブの撮影料で、波照
間島にマッハゴーゴーゴーするしかないと思ったんだよ。僕の旅を選ぶ基準ってそ
ういうことでしかない。すべてはノリだ。

そういうことで誕生日の夜中、僕は重い荷物を持ちながら電車で家について、フォ
トログの#0160の原稿をあわてて書いて、みんなのメールにありがとう愛してる、
という返信をしてから、その日をなにも思い返すことなく、ぐっすりと眠った。こ
んな6月30日もたまにはいいもんだ。日本代表みたいな完全燃焼だったね。

これまでの人生で出会えただろう、すべての人たちに感謝したいと思う。

夢や感動、勇気を与えてくれて、どうもありがとう。
想像力というものを与えてくれて、どうもありがとう。



#0161-10-06 /  30, June, 2010 

at 10:15, yusukesato, 10

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#0164

 




深夜、民宿とごしぎんざに飛び入りでお客様が参られました。

先日の私の誕生日を祝して頂き、Gulden Draak というベルギービールをマグ
ナムボトルサイズでお持ち頂いてのご来店でした。

ただお客様、充分にご泥酔され、かつタクシー内でお財布を失くされた模様で、
こちらが戸越銀座の交番に迎えにあがった際には、あまりにもハートがなかっ
た初老の警察官に対して、何やら激しく説教されておりました。元教師でもあ
り今はベルギービールに情熱を注ぐ、常に伝えたく知ってもらいたい想いがあ
るという、熱いお方だと思います。

来店されるご予定のなかった奥様も交番に迎えにあがっていて、3人で民宿ま
での深夜道を歩き、その後はやはり楽しく乾杯とあいなりました。
パソコンのモニターでは、まさに誕生日を迎えた沖縄在住の大輔様のお写真を
表示させ、心では4人で、ゆったりと時間を過ごしました。

私たちは湘南高校時代の同窓生で、奥様はその後輩。不思議な時間を経て再会
し、最近では年に1度はその仲間たちと沖縄でサミットを開き、現在の有意義
な時間に至っております。
2003年夏、私が那覇で大輔様と再会しなければ、この充実した時間はなく、
例えお客様が財布を失う現実がここにあったとしても、その後すぐにすべての
事柄に感謝できる、最終的に分かり合えた、これからを共に歩むべき親友たち
なのです。

お客様は朝に、それぞれのお仕事に向かわれました。私の仕事はお客様にぜひ
ご満足して頂くこと。そしてその事実をここにできる限り残すこと、それだけ
です。
おふたりのお写真を撮らせて頂く際、そこには本当の夫婦のあるべき姿をいつ
も感じさせて頂けております。

またのご来店、心よりお待ち致しております。



#0164-10-07 /  I think to myself, What a wonderful world 2

at 16:16, yusukesato, 10

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#0191






たぶん10回目の沖縄だった。

04年に行った波照間島へ、久しぶりに真夏の沖縄だった。

今まで八重山諸島や宮古島、沖縄本島やその離島で色々な場所を見てきたか
ら、そこで起こることもだいたい予想がついてしまうし、だから最近は違う
沖縄の楽しみ方ができないもんかと思ってきた。

ひとりだけの時代は終わったことだけはわかる。東京で出会った友達たちが、
最近は沖縄で演奏を続けているので、ただそれを聴いて彼らの写真を少しで
も撮れば、それでよかったのかもしれない。

一方その旅で、何かを思い出したい僕もいる。あんなに必死になりながら写
真を撮っていた時期や、簡単なことで涙を流し、振り回され、跪いてた頃の
気持ちに、少しだけ帰りたい僕だっているんだ。
それで悩んでいるわけではない。今の僕の悩みときたら、悩みがないことだ
から。ただどう考えても、その頃に撮っていた写真の方が、今より遥かに素
晴らしいのはどうしようもない事実なんだ。

このフォトログはそういう意味で始めたのかもしれない。今に見ていろ、過
去に見ていろ、色々な僕がそこで、激しくはないものの戦っているわけだけ
ど、その結果だけは、あまり予想がつかないね。

今回はひと月前にこのブログで、一緒に旅をしよう、音楽を聴こう、星を見
ようと呼びかけたけど、指定した集合場所(石垣島の離島ターミナル)に来
た旅人がひとりいた。もちろん事前に連絡なし。

ただその場にいちゃってくれる人がひとりでも存在するということが、これ
からの過去や未来を作ってくれると真剣に思うんだ。再び僕の写真をここに
導いてくれた、アイオラの周桃、トランペットの山ちゃん、ギターの湯田く
んには感謝するしかないね。ありがとう。

沖縄での旅の感想は、今までとやはり同じとおりだ。人は何枚も皮を剥いで
いっても、そう簡単には変われないんだよね。
ただ懸命にやらずとも素晴らしい写真が撮れるようになった自分がいること
に、いつもなんともいえない気持ちになるんだな。

今回八重山で撮った写真たちは、フィルムで撮ったということもあって、そ
う簡単にはここで出さなくてもいいと思うものだ。作品集を作ったのちに沖
縄で写真展をやって、今まで出会えたみんなを集めて、沖縄で楽しんでもら
うことが、最高の形ではあるとは思っている。それが僕が沖縄に対してでき
る、唯一の恩返しなのだからね。
素晴らしい沖縄で写真を撮って、自分の写真いいでしょう?、なんて言って
いるやつ(僕のことだけど)のカメラなんて、ほんとに壊れちゃった方がい
いんだと、たまに思うかな。


#0191-10-07 /  No anti sunburn

at 13:09, yusukesato, 10

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#0202

 




渋谷でも、海の日だった。

以前、那須高原で結婚式の撮影をさせてもらった、ぜんちゃん、あきちゃ
んの披露宴パーティーだった。

懐かしい音楽関係のみんなにも会えて、カメラマンとしてまさに頑張り始
めた頃の自分を思い出したよ。あの時は確かこんな素晴らしい写真は撮れ
なかったよな。

最近フィルムとデジタルをいったりきたりして、さらに沖縄ボケをかまし
つつ、いいのが撮れるか不安だったけど、今一番、僕が大切にしている場
所に、これを残せてよかったよ。

海の日だから、とにかく綺麗な海の写真をここに載っけようと思ってたん
だけど、なんせマーメイドみたいな人が美しく写ってたからさ、まあ、こ
れでいいだろう。

音楽、いつまでも続けてくれよな。



#0202-10-07 /  Marine day

at 23:54, yusukesato, 10

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#0215






勝手な予想だけど、今年もよい夏になるね。

お酒を飲めるようになれた僕がいるからさ。



#0215-10-07 /  After Little Delirium

at 05:58, yusukesato, 10

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#0223






自身、12回目の結婚式撮影。今年は4度目かな。

代官山の輸入家具店で個展をさせてもらった時に、スタッフとして働いてい
たタケシくん。
今日で実際会ったのが3回目で、撮影をお願いされた時はタケちゃんたらそ
のことに気を揉んでいたけど、そんな必要なかったでしょ?

披露宴、最高だったね。もの作りにかける2人の想いだ。みんなにも幸せに
なってもらいたいっていう気持ちはとても大きいものだったね。そしてちー
ちゃんのあの味わい深さだから、ほんとに楽しかったです。

タケシくん今日おおいにてんぱってる中で、結構僕の動きやら撮り方を見て
たみたいで、最後には大変感謝された。自分で言うのもなんだけど、たぶん
感激されたんだと思う。

いつも新郎新婦には疲れさせないように、こちらの気配を消すことに関して
は一流だと思っていた僕だったけど、彼は気付いてくれたみたいだね。こち
らが誰にも真似できないような事をやっているってね。

表向き不器用な男が、最後にあんなにも懸命に誠意を払ってくれて、言葉に
ならない想いを僕に伝えてくれた。僕はそれが本当に幸せだった。

僕の勝手なひとつの視点なんだけど、このふたりは必ず幸せになるよ。だっ
て人に幸せをわけようと思える人たちだから。

そんなことを思った真夏の結婚式でした。これからもひとつよろしく。

やったぜ!、タケシ、ちーちゃん!


#0223-10-08 /  Takeshi and Chihiro

at 21:15, yusukesato, 10

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#0237






6月生まれの親友たちと、葉山の海に遊びに行った。

ともちゃんに関しては、僕と同じ誕生日なんだ。

ストックフォトの撮影仕事のはずだったけど、モデルたちがモデルたちな
だけに、仕事にならないような名作がたくさん生まれた。今日の写真だけ
で、まったく個展が開けそうだな。

久しぶりに遊びつかれた。こんなに笑ったのも今年はじめてかな。

本来の僕を取り戻せるような、親友たちとの大切な波長。このふたりと過
ごせた今日の日に、何度でもカンパイできそうだ。



#0237-10-08 /  Hamakko Mermaids

at 00:48, yusukesato, 10

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