#0246

 




Photo exhibition of travel mind, in the future
Yusuke Sato


アイヤルミチ          

             

アイヤルミチへの道                1


ここに再び生きようとする今、どこからか美しい波がやってきそうなので、次
回展示の制作をこの写真から開始しようかなと思います。

今年の6月の福岡で、ギタリスト小川榎也さんの現在やろうとしていることを
目撃したこと。そして、ここまでの245の写真と文章を日々更新しているう
ちに、やはり自然に沸き上がるものが生まれたことにあるでしょう。

今まで撮ってきた沖縄のすべて、前回の写真展が発想された昨年の宮古島や、
ついこの間行ってきた真夏の波照間島、秋に伊江島と来年春に八重山諸島で撮
るだろうものを中心に、写真を選んでいきたいなあと思います。

すでにいい写真はたくさんあるけれど、今の自分の状態からすると、この先と
んでもないような写真が生まれていくにおいが、やたらするんです。

開催するのは1年先か2年先になるかは分かりません。いつもひとつの展示に
2、3ヶ月ほど絶大な集中力を使って、けっこう白髪が増えちゃうから、今回
は沖縄らしく時間をゆっくりかけて完成させてみようと思ってます。

無事に開催されると僕はもちろん信じてますので、ぜひとも長い目でこのアイ
ヤルミチを見守ってやって頂ければと思います。そのちょっとした制作過程も
ここに載せながら、じっくり進んでいこうと思います。

6回目の写真展、それはまだ見えない、アイヤルミチ。

アイヤルミチはしばらくは検索しないでやってくださいね。検索するとニライ
カナイの神々の怒りが、あなたのパソコンにヒットします。



#0246-03-07 /  Yuuna, Beach Hibiscus

at 02:08, yusukesato, Ay

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#0252

 




Photo exhibition of travel mind, in the future


アイヤルミチへの道                2



いつかの知らんふりしてきた写真が、劇的に今の僕に響くことがある。

自分の撮ってきたすべての写真たち、何度も何度も見返してきた。少しの状況の変
化さえあれば、それはまったく違うものに見える時もある。フィルムの時代を多少
は過ごせてほんとによかったよ。

僕にとっての写真は、薬局なんかのとにかく安いサービスプリントだった。展示な
んかの場合には手焼きもやったけど、1枚1枚のちいさいプリントをアルバムにた
くさん詰めて、部屋はいつの間にかアルバムだらけになった。
そのプリントは所詮他人と業務用の機械が出しているから、その写真自体は僕の求
める作品でもなんでもない。けど写真についても無知だった僕は、それが撮った写
真そのもだという認識でいつもいたもんだ。

ここ数年のデジカメによる撮影で、僕はパソコンで画質の調整を自分でとことんや
るようになった。あとで大変な思いをしないようなプロっぽい撮り方がどうもでき
ないので、1点1点やたら丁寧にデータを作るやり方だ。時には曇りの日を晴れ風
に仕上げてみたり、画像の持つ印象を気付かれない程度に変えてみたり、人が見て
よい印象にするやり方を知ってしまった。
最初はそれで僕の写真の時代は終わったかもしれないと思ったけど、ある日スキャ
ナーを買ってみて、それで昔撮ったネガフィルムからデータを作り始めたらどうか
と思った。ネガスキャンの色再現は難しくて、最初は全然うまくいかなかったけど、
最近はあの時自分の本当に欲しかったサービスプリントの画質をモニター上でだけ
ど、手に入れられるようになった。

このフォトログに収録してきた写真は、今の僕があの時見過ごした写真たちを生き
返らせようとしているものがたくさんある。それを基準に写真を選んでもいる。

アイヤルミチという作品は、今まで僕があまりこだわることのなかった画面の質を
丁寧に丁寧に作りあげる作品になると思う。
色が綺麗、光が綺麗、そんな感想しか出てこないような作品も今の自分にとっては
いいのかもしれないね。


#0252-03-03 /  Wheels Beach

at 13:04, yusukesato, Ay

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#0268

 




Photo exhibition of travel mind, in the future


アイヤルミチへの道                3



未来にある写真展への仮制作。

知り合いにウチナンチュのベテラン写真家がいるんだけど、ずいぶん前に僕が得
意げに沖縄の作品を彼に見せた時、こんなんで自信もたれちゃこまります、と言
われたことがある。

たとえ今の僕が新しくまとめた作品を彼に見てもらっても、同じ答えが帰ってく
るかもしれない。彼は若い時、赤いゴーヤーとまで言われていて(異端であり反
骨精神のことを表す)今なんか沖縄でも最も深い場所(やばいとこあるんです)
に、すでにたどり着いてもいる。
内地の人間がある種の癒しを求めて、安宿を泊まり歩いて撮る写真には限りがあ
ることくらい、地元の写真家から見ればすぐに分かるだろう。
最近の沖縄は特に、たとえそこにはるばる行ったとしても、地元の人たちと深く
接することなんてめったに起こらない仕組みになっているからね。

6年前に一度、僕は沖縄の写真で展示をやった。その時は東京に住む僕が沖縄の
魂に少しでも近づきたかった、という意志を表しただけの写真展で終わった。
お金もなく展示のやり方もへたくそで、もったいない展示だったと今は当然なが
ら思っている。
それとその時に、本当はこの写真もいいけれど、軽いフィーリングの写真に見ら
れたくないという想いから、飾れなかった写真のコードが存在する。今回のアイ
ヤルミチは、まさにそういう写真が主体となるはずだ。
核ではなくて主体だね。理由はいまのところない。今はただ美しい波にどこまで
も乗っていきたい気分なんだ。
けどそれが今の誰かに必要であることが、直感としてやたらにある。異端である、
異端でいることは、ひとまず置いといていいんだと思う。

僕にはたぶん沖縄の唄はうたえない。けど素晴らしいタイトルに巡り会えたから
には、僕の生き方を少しでも沖縄に照らしてみせたいのだ。


#0268-03-07 /  Speed boat from Taketomi Island 2

at 00:11, yusukesato, Ay

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#0277

 



Photo exhibition of travel mind, in the future

          
アイヤルミチへの道                4



その制作はもうたぶん、半分以上はできているんだと思う。

僕は展示に向けた写真作品を決める前に、まずは大好きな音楽たちで、作品の内
面的な流れを作ってしまうから。
作曲をできるほどの才能もないから、あるタイミングで出会えた楽曲たちをひと
つに集めて、今の僕を作り上げることからその制作は始まるわけだ。

前回の写真展 May I help you ? はそのやり方でしか作品を作っていない。
音楽の流れを決め、あとでそれにならって写真をあてはめていくだけなんだよね。
もうコードは決まっているんだから、昔みたいにいちいち写真を前にして迷わな
い。展示のためのBGMという捉え方もできるんだけど、ちょっとばかしそれとは
違うよね。僕の写真の方がBGPというつもりでやっているから。

だから写真を組む時間よりも iTunes のプレイリストに向き合っている時間の方
が長いと言っていいかもしれない。なぜそんなことをするのかというと、僕は写
真の力より、音楽の世界の方を遥かに信じているからだ。
音楽やればいいじゃんとなるわけだけど、小川榎也というギタリストに出会って
しまってからは、そういうわけにもいかなくなった。
彼の生み出す本当の世界に少しでも近づくためには、僕が写真である必要があっ
たってことなんだ。

2ヶ月くらいかけて、アイヤルミチというアルバム(プレイリスト)は全50曲
でほとんど流れができたので、たぶん写真もそういう事態になっていく。
今まで何度も自分の心のベストを、小さい頃からカセットテープや MDやらに収
めてきたけど、このアイヤルミチという音楽は、今までの中で至極最高のものに
なった。僕が写真展をやろうと思うタイミングって、たいてい素晴らしい音楽に
出会えた直後に起きるからね。いい写真を撮れたからではないんだよ。
この曲の次にこの曲がきちゃうの?、という連続だ。だから写真もその50曲に
ならう形で飾るつもり。

なんの参考にもならないと思うけど、今回お世話になったアーティスト名だけは
しっかりとここに、敬称略で記させて頂く。

小川榎也、Owen、Tommy Emmanuel、Keith Jarrett Trio、
Yamada Tomokazu Group、畠山美由紀、Ry Cooder、
Heaven Bound With Tony Scotti、山根麻衣、Tom Freund、
神鬼、宮城小百合、Joni Mitchell、今のところは以上。

土壇場で加わって頂いた畠山美由紀さんが、今回はちょっと驚くほど僕の想いは
せるアイヤルミチに見事にはまりました。本当にありがとうございます。


#0272-03-03 /  Gentle Ocean

at 06:14, yusukesato, Ay

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#0308

 



Photo exhibition of travel mind, in the future


アイヤルミチへの道                5



オキナワという土地は、出会いや再会に溢れる場所であると君たちは気付く
ことができる。
けどどこかにあるアイヤルミチは、あまり人に出会えない場所であり、誰か
によって便利に名付けられた道でしかない。

人は出会いと再会をやがてくり返せなくなるものだ。その中でも再会するこ
との方が難しくなる。
僕はまず君たちを、その両方の道に連れていくことを目標とする。ある種の
あきらめの中に、僕たちの夢があったなら。

再会できる、ということは、僕にとってこれからを生きていく上で一番大事
な出来事のような気がする。それが新しい君たちを支えてくれたら、こんな
に嬉しいことはなくて、そしてそれが未来に行われるだろう展示の一部であ
ればいい。
どんな状況でも笑いあえる、そのために誰かの写真があってもいいといつか
思えたことは、考えてみたらすごいことで、それしか今の僕を支えていない
ことは、もうどうしようもない事実だ。

この作品は再会という概念が根底にある。そのあまり可能性のなさそうな、
誰もが通りたがらない素朴な道で、今度こそ会えるといいんだけどな。



#0308-10-06 /  Ayumi

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#0369

 



Photo exhibition of travel mind, in the future

アイヤルミチ          

             
アイヤルミチへの道                6



未来にある写真展に向ける、その写真集の仮制作。

今夏、波照間島に着いてまず真剣に撮ったものは、なぜかヒマワリ。小さい
頃から、ヒマワリはあんまり好きじゃなかったんだ。
大胆すぎて自分にはむいてないと、花屋のバイトでもヒマワリを使った花束
はあまり上手に作れなかった。

ちょっと気が早いけど、展示のDMはこの写真にしようかなと思った。

ヒマワリの顔が正面を向いていようものなら、まず不採用だな。なんだか憧
れの人には断固として振り向いてもらえないっていう感じがでてて、とても
いいよね(涙)

大きく3つある、というのも沖縄を表現する上では非常に大きなポイントに
なる。この旅は、旅の志士である貴さんと、三ツ星自慢のオリオンビールを
しこたま飲んだことがすべてだと思えたからね。

異端でもなければ、正統でもなく、これは自分らしい写真なんだよ。けど自
分のことだから、これを DMにすると書いたからには、最終的に別の写真を
持ってくると思うな。

展示への制作、まだ何も計画すらしていない。以前書いた記事の音楽を毎日
毎日、何時間も聴き込んでいるだけ。曲順をほんの少し並べ変えるだけで、
まったく写真展が違う事態になりそうだから、はたから見ればどうでもいい
だろうことに、僕は本当に慎重になっている。

このコーナーに選ぶ写真も、今はわざわざ心地よい明確な流れを作っちゃっ
ているけど、これから扱いに困るような写真も、時を見てどんどん挿んでい
くつもりだ。だってそういう音楽しか、僕の心には素直に響いてこないから。

ヒマワリには敬慕っていう花言葉もあるらしい。僕はきっと誰かの背中を追
い続けることしか、今のところはできていないんだね。


#0369-10-07 /  AIYARUMICHI

at 07:41, yusukesato, Ay

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#0403

 



Photo exhibition of travel mind, in the future

アイヤルミチ          

             
アイヤルミチへの道                7



未来にむけた写真展、にむけた作品集、にむけた仮制作。

今まで撮ってきた沖縄写真のスキャニング作業が10分の1も終わってないの
で、実にゆったりしたペースで展開している、次回展示のアイヤルミチ。

来月のあたまにほんの数日、10名の志士たちと沖縄本島およそ1周ツアーに
出かけるが、そこでまたすごい写真が撮れちゃうかもしれない。だからデジタ
ルなのか、フィルムなのかで迷ってしまう。フィルムで撮ると、仲間に写真を
渡すのが困難になるからね。だから今回の旅はデジカメにする。
この沖縄サミットは、大切な志士たちにとにかく楽しんでもらうことが、僕に
とっては何より大事なこと。日頃から自由顔している自分なんかのために写真
なんて撮ってる場合じゃないんだよ。

さて今日は、未来の展示に関係するかもしれないから、今まで旅してきた沖縄
をここにメモとして残しておく。


1999.5   小説「花林糖」を書くために宮古島へ、製糖工場等を訪ねる。
2003.3   本島読谷村の写真家比嘉氏のペンションゆめあ〜るを拠点とし、
        読谷村、名護市、沖縄市、北谷町、那覇等を歩く。
2003.6   セブンスターと那覇に着いたものの、即行単独で石垣島へ渡る。 
        竹富島で26歳を迎える。本島に戻り読谷村へ。
        嘉手納町、および北谷町で名作写真群「アンジュール」の誕生。
        原付で中部、北部を回る。
        那覇で高校時代の旧友、高橋大輔と再会。
2004.3   1ヶ月、八重山諸島、宮古諸島、沖縄本島を相当駆け足で回る。
        那覇、宮古島、伊良部島、大神島、石垣島、波照間島、竹富島、
        西表島、小浜島、久高島、瀬底島、伊計島、宮城島、読谷村等
      を歩く。多くの出会いと再会に溢れた旅の中、やっぱりひとり
      で歩く事を決意した写真展「アララガマ」に繋がる。
2004.10   友達のガイドを兼ねて再び読谷村ゆめあ〜るへ。そこのビーチ
      で人生最高の写真を撮ってしまう。ようやく首里城に入る。
      友達を見送った後、宮古島のソウルメイトに会いにいく。
      大聖地大神島を探険してしまう。すいませんでした。
2006.9     写真の仕事で本島へ。大輔とスコール降り注ぐコマカ島へ。
2006.11   本島に移住した友達の恩納村での結婚式。
      読谷村、名護市、本部町、今帰仁村、古宇利島等を回る。
2008.7   沖縄サミット08に参加。座間味島でシュノーケル会議。
      各国首脳に数々の名言も生まれ、サミットは成功に終わる。
      開催前に奥武島、久高島、ようやく平和記念館見学。
2009.10   沖縄サミット09に参加。奇祭のパーントゥーを拝む。
      台風直撃の宮古島で初ダイビングは中止。男志士たちが裸で草
      原を駆け回り、東平安名崎でついに神降臨。
      伊良部島のサトウキビ畑を再び1人で歩き、涙しながら久しぶ
      りの写真展を決意。
2010.7   音楽の仲間たちと、波照間で果てるまで、を合い言葉に集合。
      宮古島で出会った志士貴さんがふらりと現れて、オリオンビー
      ル珍道中を敢行。波照間島行きの高速船で初の撃沈。
      帰る前に寄った竹富島の御嶽で、次回展示のタイトルはアイヤ
      ルミチと安里屋クヤマより御導きを受ける。

2010.11   沖縄サミット10に参加。奥ヤンバルの森にて各国首脳会議予定。
2011.4   今となってはあまりやりたくない、沖縄ひとり歩きを敢行予定。

201?.9     写真展「アイヤルミチ」開催


#0403-03-07 /  Kin Bay

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#0533






アイヤルミチへの道                8



未来にむけた写真展、にむけた作品集、にむけた仮制作。

多くの人にたまに会う度に、また写真展やらないの?、という言葉をよくかけて
もらう。大変ありがたい言葉で、みんなの期待の念も少しはあるのだなあと思う
けど、いつも僕はそれに対し、お金がかかるからと言ってみて、そんなに頻繁に
はやりませんという態度をするしかできない。

未来にむけた写真展とやらをはたしていつやるか。それは誰かが決めるわけでは
なく、まぎれもなく僕が決めることである。
僕にとっての写真展は、自然の流れの中でしか発生させてはいけないもので、年
間のスケジュールに決して組み込まれるべきものではない。

今の僕がひとつの写真展を敢行するのにかかるお金は、100万円くらいだと思
う見方がある。そのうちの50万円は作品集づくりにあてたい。僕は展示よりも
たぶん作品集をつくるほうが好きなのだ。まず僕にはそのような見方がある。

今それに使えるお金が10万円もないので、やっぱりあと100万円くらいない
と次の写真展はできない。100万円をつくることは少し前だったら約束事のよ
うに事実として存在したけど、残念ながら今の僕にはそれが約束されていない。

写真展をやるのはリスクだらけで、変なプライドを持った僕には、はっきりいっ
てとてもおそろしい行事でもある。僕の四畳半部屋には、展示の写真の残骸みた
いなものだらけで、もうこれ以上入らない。
だから無理して開催して、その後の僕がとても苦しむ状況を絵に浮かべることも
とても簡単だ。

2004年に沖縄を1ヶ月歩き、すぐ決断した写真展「アララガマ」。あれは制
作費5万円くらいだったけど、その後の僕におそらく100万円分くらいの仕事
量と、お金には換えられない価値も僕にもたらしてくれた。

2010年にマグスでやらせてもらった写真展「May I help you ?」  は80万
円以上かけたのに、そういう仕事量にはほとんど影響はなかった。けどそこでは
今まで僕の中にあった、なんとなくのすべての出来事に対して、とても意味のあ
る事実をつかめたような気がする。

素晴らしいものをお金をかけて提供したからといって、僕の生活が楽になるわけ
ではない。今の僕らのまわりに置かれている写真についての作家性や表現生活な
んてそんなものだ。けど、たぶん僕が楽になってからやる写真展には、なにも伝
わるものはないだろう。

来年の僕に、今までの僕からすでに生まれているひとつのやるべきことがあると
したら、「アイヤルミチ」という写真展だけ。

04年にしたような特別な写真展のやり方で、今ならさらにさらに知恵を絞って、
タイミングを間違えずに把握できれば、糧になる写真展ができるはず。あの時の
感覚はしっかりと残っているのだ。

さっき書いた、なんとなくのすべての出来事に対して、とても意味のある事実を
つかめたようなっていうのは、もうここにいるのは僕ひとりではないんだという
ことだと思う。僕はみんなに写真を見せたいわけであって、もう自分のために写
真を見せるわけではないってことなんだろう。

もうなんの話をしているのかわからない人もたくさんいるかもしれない。ひと
つだけ言えるのは、すでに僕の中では、もうこの写真展は始まっている。そん
なことを知ってもらいたいのだ。


#0533-09-10 / Sayaya

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#0534

 


             

アイヤルミチへの道                9



#0534-10-07 /  Haterumade(In the Hateruma Island)

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#0602





アイヤルミチへの道              10


水でふやかし、実をさいて、中の種を取り出す。

再会の種という、言葉が浮かんだ。

あたたかに、芽吹けばいいな。

沖縄に捧げる写真展、アイヤルミチ。



#0602-09-10 /  Seed of Manila’s Palm

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#0722

 




アイヤルミチへの道              11


この数年、僕は本というものをまったく読まなかった。マンガだけはたまに見
てたけど、活字ものはたぶんこの4年間くらいで1、2冊くらいしか読んでな
いと思う。豊かな金持ちになる本と、あとは忘れた。

久しぶりに、岡本太郎さんの本「沖縄文化論」が出てきたので読み返している。
今思ったけどブログとかってもんは、こういうこと書いてた方が親しみが持て
るんだろうなー。

ずいぶん前に読んだ時より、はるかにおもしろい。同じ場所を何度も訪れてい
るというのもあるし、年代こそ違うけど僕が今まで見てきたものに対して、共
感できる部分がたくさんある。僕があちこち沖縄をまわって求めたものも、そ
こにしかない生命力だったと思うし、そこに素朴に暮らす人間の美しさだった
と確認できる。

沖縄に上陸して、内地で燃やした情熱やら意志を継続させるのは難しい。
孤独に旅する若者が、ゆったりとくつろいで楽しんでいる同世代の輪に入るこ
とを拒むのも、なかなかできないことだった。以前の僕は本当にいいバランス
で沖縄を旅して写真を撮っていたものだ。
最近はそのバランスをあっさり崩し、細部まで確かめてやろうという無茶なひ
とり歩きなんかしなくなってしまった。次に目指す展示タイトルも、浦島佐藤
とかに変更した方がいいかもしれないと思うほどだ。やっぱりなんにもない道
をひたすら歩くより、誰かが夢の中に作り出した竜宮城にいた方が心地がいい
に決まってる。

まだ冒頭くらいしか読み返していないけど、何度も本文に出てくる、底抜けな
無邪気さ、という箇所に今の僕は何かを感じるようだ。
どんな場所でも子供はむじゃきとされている。確かにむじゃきに走り回ってい
るけれど、沖縄の人たちのそれとまったく質が違う。僕が勝手に沖縄の人たち
に魅力を感じているのは、その部分であるのかもしれない。

この作品集や展示の写真は、浦島太郎になることを拒んだ者の物語にもしなく
てはならない。拒むだけが僕でないから、まあ大変なんだ。
アイヤルミチは、八重山諸島の竹富島に実際ある、蝶がたまにひらひら飛んで
いるだけの、なんにもない道のこと。ちょっと道をそれれば、そこに神様が降
りる聖所、小さな御嶽が点在している。
太郎さん(浦島でない方の)も「何もないこと」への目眩と、美しさのことを
書いている。この無さは、戦争や津波とかいうアクシデントとはまったく関係
がなく、そこに沖縄文化論のポイントがあるのでは、と書いている。

ほんのさわりを読んだだけで、僕は今までもらった玉手箱を海に投げ捨てる勢
いで、メラメラと瞬間瞬間を爆発しそうになっている。僕が本をあまり読まな
いようにしているのは、すぐに影響されちゃうからなんだよ。

沖縄のおおらかな生命力を歌いたかったのが、僕の2004年の写真展「アラ
ラガマ」。ちょっと悔しくもあるが次回の展示はその時撮った写真が、ふんだ
んに使用されることだろう。
いいものを見せるためには、今の浦島くんの写真だけでは成り立たない。それ
と最近やや意識的に撮ってきた、何にもないような風景を組み合わせるのが、
この作品のひとつ大事なところになるかもしれない。


#0722-04-03 /  About Rider (Te-ge-Rider)

at 15:03, yusukesato, Ay

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#0808





Photo exhibition of travel mind, in the near future

アイヤルミチ          
             

アイヤルミチへの道              12


とうとう、in the future に near が付いた。
前回の写真展からいつのまにか1年4ヶ月が経ち、そろそろ写真だけでもばっ
ちり決めなきゃな、とようやくスイッチが入った僕(遅いよね)。

ここまでの経過をまとめると、まず展示で流す音楽を決め、そこから何かを発
展させたいところだったが、ただひたっていただけのような気がするね、美し
すぎて(笑)。
ギタリスト小川榎也さんが6年振りにアルバムを発表したこともあって、過去
に眠った僕の闘志も目覚めるだろう。榎也さんの奏でる音楽や、偉大なミュー
ジシャン達の残す素晴らしい音楽に、自分の展示と照らし合わすのは、以前か
らの最大のテーマである。

僕の本当にやりたいことは、オキナワを自分なりの視点で表現することや、旅
自体をテーマとすることではなく、彼の音楽の本質にいかに自分が近づくか、
それだけだった。そして大事なことは、そこからまた離れてみて、いかに自分
世界を掴み取るかということ。今までは近づくことすらできなかったわけだ
けど。

今回やろうとしている展示は、オキナワ、だけの写真。2004年、僕の2回
目の個展アララガマ、その続きにしたい。
以前、榎也さんから、石垣島出身のギタリスト神鬼さんの存在を知らされた。
そのアルバム「神鬼芸術」は、その時の僕にはなくてはならないものだった。
それで僕は2004年に石垣島に渡った時、榎也さんから電話で情報をもらっ
て、どきどきしながら神鬼さんのところを訪ねたことがある。
神鬼さんはいなかったけど、ある場所で音楽教室を開いていた奥さんらしき人
には会えた。そ
して、もう当時どこにも売られていなかった、最後の2枚とし
て残っていたア
ルバム「神鬼芸術」を買い求めることができたのだ。その2枚
を買い占めたい
欲が生まれたけどやめた。遠くない日に、誰かが僕のようにこ
こを訪ねてくる
のかもしれないから。
そのジャケットの中に書かれている奥さんの文章をここで紹介したいところだ
が、これもやめておく。盤面には、宮古島と石垣島のふたつの島、そして「神
鬼芸術」というタイトルでなく、ARARAGAMAと印刷されている。
アララガマとは、宮古の方言で、どんなにしいたげられようとも「何くそ!」
と生き抜く明るく大らかな生命力を表しています。
と書かれている。

そんな沖縄の人たちのすごみには、達せるものではない。というようなことを、
僕はそのアララガマと名付けた展示の挨拶文で書いている。誰もそんな生き方
望んじゃいないってわかっていたけどね。
あれから何度も沖縄に足を運んだけど、どうもナイチャーさんたちの生み出す
あしき居心地のよい沖縄にはまっちゃって、まったくいい写真が撮れなくなっ
たと僕は思い込んできた。けど今はそんなものから生まれた部分を武器に変え
ようという想いでもある。
いつか年輩のオキナワの人から、アンタならオキナワでやってけるよ、と頂い
た言葉が、どうも根深く残っている。この言葉の本当の意味をあの時は漠然と
こういうことなのかな、と思っていたけど、それをこの展示で少しは表現でき
たらいいなと思う。そしてそれをそのまま、いつの日か、僕の愛するオキナワ
に届けられたら最高だと思っているよ。



#0808-04-03 /  Hateruma

at 18:06, yusukesato, Ay

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#0816





Photo exhibition of travel mind, in the near future
アイヤルミチ          
             

アイヤルミチへの道              13


近い未来にある、写真展のための仮制作。

前記事で少し慌ててみてから、沖縄の写真スキャン作業にかなり熱が入ってい
る。一昨日は10時間くらいその作業をした後、サッカーまで見ちゃったもの
だから、身体の調子がすこぶるわるい。

僕のしているスキャン作業にピンとこない人もいるだろう。懐かしのネガシー
トの37コマくらいの中から、写真数点から10点以上、パソコンになるたけ
高画質で取り込むだけだが、ネガの場合はまともなデータにするまでとって
時間がかかるんだ。1本につき調子のいい時でも20分はかかる。沖縄写真

フィルムは何本あるだろう、300本以上はあるかな。

僕はこのフォトログのためか知らないけど、今まで撮ってきたすべてのフィル
ムからその作業を始めた。今までのフォトログ原稿とあわせて、2500コマ
のフィルムスキャンを終えた。12000コマが終了予
定だが、このペースで
やっていくとあと6、7年はかかり、そのデータが消えて
しまった日には、僕
は発狂するどころじゃないだろう(かと言って、まだバック
アップもしていな
い自己矛盾の中で僕は生きている)。
使う写真だけをスキャンするのが無駄なく生きるこつなのはよく知ってるんだ
けど、この作業は5年後10年後あたりの自分にとって、必要だからやってい
る。

話を元に戻す。沖縄の写真はとてもたくさんあって、写真を選ぶのがとても大
変なことになる
と思っている。前回の展示の海外旅行の写真たちは、想い入れ
というものを排
除して、かなり要領よく写真を選ぶことに成功したけれど、今
回は失敗する可
能性の方が大きいと最近気付いてしまった。
そういう場合はいい意味で写真を選ぶことを放棄するやり方がいい方向に転ん
だりもする。写真選びはあらゆる場面でとても苦しい作業である。今回はそれ
との闘いにもなりそうだ。
写真を見返す作業をしなければ話はとても早い(最終的に選んでしまう写真の
類は10年以上写真を続けていれば、すでに頭の中に
は入っているもの)。し
かしフィルムスキャンを続けることによって、
今まで忘れてた写真、気付けな
かった写真、何度見てもいい写真、何度見ても
無駄な写真、その再発見や再確
認を楽しむのも、自分らしい遠回りな旅なのである。

写真を100点展示したとして、その遠回りによって得たやたら渋い写真がそ
のうちの2、3点だけで、たとえ誰に気付かれるものでなくとも、それを続け
てきた者にとっては、とても価値があることなんだ。
写真展はまだ決まってないけど、現段階では11月を目指そうと思っている。
僕にとっての世間の流れと風向きを感覚的に読むに、ちょっとまだ早いような
気もするけど、楽しみに待つ人たちもたくさんいてくれるのだろうから、ひと
つなでしこレベルでがんばってみるつもり。個人の時代じゃないから、難しい
だろうけどさ。



#0816-04-03 /  Hateruma 2

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#0842





Photo exhibition of travel mind, in the near future
アイヤルミチ          
             

アイヤルミチへの道              14



近い未来にある、写真展のための、作品仮制作。

今までの沖縄写真の選定、フィルムスキャンが終わった。ひとつひとつを丁寧に
1000点くらいは集中してデータを作ったから、その疲れが
抜けてない。

さらにここから連れて行く写真を270点ほど選んだ。これらは、自分の未来に
必要な写真たちでもある。これからその尊い写真を
3分の2以上、捨てる作業に
あたる。
ここから先は、何らかのバランスを取る作業ではある。どの犬を選ぶか、どの猫
を選ぶか、どのシーサーを選ぶか、どの波を選ぶのか。世の中には
本当にたくさ
んの尺度を持つ人たちがいることを、想像しながら写真を選ぶ。
1枚1枚丁寧に写真を見る人、そこまで執拗に見ない人、まったく写真を見る
がない人にも足をとめさせる工夫を、写真選びの段階からすでに行う。

前回の展示は写真を見せるという点で人に優しくしすぎちゃって、写真と真剣
向き合わせない工夫をやむなく施したと思うから、今回は見てくれる人たち
がか
なり努力して見ないと、作品がわかりにくいようなやり方にしようとも考
えてし
まう。こういうこと考えちゃうから、僕は展示には不向きなんだ。

展示の準備は単なる作業であって欲しいけど、構想だけは作業でなく闘いその
のである。まずは、何かのバランスを崩そうとする自分と向き合うことから
はじ
める。

11月の後半に展示を開催するかしないか、来年になってしまうか、やらないか、
もうすぐ決まると思う。
やるとしたらもうすぐなので、あと3ヶ月でどれだけ濃縮できるか、またぶち
わすか、今が一番想像力を使う時期で、僕は死にものぐるいであ
る。

これからこの「アイヤルミチへの道」のコーナーに載せる写真は、展示で
は使用
されない、切り捨てる写真になるだろう。いい写真を捨てることも必要
で、それ
もアイヤルミチへの道となる。



#0842-04-11 /  Drive with Dog San

at 11:58, yusukesato, Ay

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#0875




Photo exhibition of travel mind, in the near future

アイヤルミチ          
             

アイヤルミチへの道              15


写真展の日が決まりました、といいたいところだが、まだ決まっていない。
最近は撮影仕事がぽんぽんきているので、完成されたとされる作品の構想もひと
まず寝かせてある。全部いい写真だから、寝かせても寝かさなくても、あ
んまり
変わりはないのだけれど。
今回は全ての写真がかなりグッとくるものだ。できれば全部アクリルの額に入
たりして飾ってやりたいところだが、お金の使い道に関してはここ数年とて
も慎
重なので、残念ながら今回の作品は業者とかにも頼まない、自宅プリンター
での
制作となる。よってパネルもニューノリピタくんジュニアの出番だよ。
とうとう
自分の写真展制作も、金銭的にここまで落ちぶれたわけだ(笑)。
けど会場になるだろう中野マグスでなら、たぶんそのやり方でも平気だろう。そ
のお店自体を写真額として捉えることのできる、僕にとってはかなりやり易い環
境での写真展になるのだ。

写真は今のところ、88点を選んでいる。全部いい写真なのはいいけれど、今ひ
とつ僕の旅したオキナワを表していない気もする。何が足りないかはよく分かっ
ている。それは人の写真。出会った旅人たちの写真。すれ違った人々の写真、
れを展示の要素として存分に表すか表さないかでは、見てくれる人たちの楽し

ようは違ってくるだろう。
人はどうしても人の写真が好きなのだ。僕が歩いてきた道など事実として、へー
で終わりかねないかもしれないのだ、ほんとに。

僕のアイヤルミチは頭の中では完成した。だから9月中に僕はもうひとつ別の沖
縄作品、アイヤルビトでも作ろうと思う。それができたら、僕の描くアイヤルミ
はまた違う作品になって、その時初めて、展示への確実なゴーサインが僕の中
生まれてくる気がするなあ。
でもこの調子だとアイヤルイン(犬)とかアイヤルマヤー(猫)も作らなきゃい
けないかもしれないね。回り道しながらも、必要な場所に必ず辿り着けるだけの
自信とその楽しみ方。これは最近になって、ようやく得たことかもしれない。



#0875-04-11 /  Dog San running around

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#0886





Photo exhibition of travel mind, in the near future
アイヤルミチ          
             

アイヤルミチへの道              16


自分の存在を作品で発表すること。人によってはとても恥ずかしいことなのだと
いうことを、昔はまったく理解できなかった。思考方やら言語中枢がおよそいか
ていた頃の僕にとっては、それしかできなかったんだから。

20歳そこそこの頃のお話。あの時は人が僕に対してムキになって言うことに腹
をたてたり、その人の言ったことが理解できなかったりしたもんだが、今になっ
て、その人たちの心境とやらがやたら胸に響いてくる。僕は自分が前に進むた
に、まわりには同調しないオーラを出し続けていたことだろう。でもそ
れは僕に
とって仕方がなかった。そうしないことには、生きている心地がしな
かった。

写真を撮り続けることも実に孤独な作業だ。孤立はよくないけど、孤独はとても
いい感情だと、いつかある表現者の人から聞いた。僕はその言葉をずっと大切に
してきたといえる。
いつだってそうだったが、写真展の制作をすることは、孤独という言葉が常につ
いてくる。あまりそういうのに慣れすぎるといけないと思う最近だが、
一方で本
当の孤独を味わっている人たちに、やはり思いを馳せてしまう。

僕のまわりの大切な人たちが、今それこそ立て続けに深い絶望を味わっている。
それぞれが僕に新しい道を敷いてくれたような人たちで、彼らもたぶん孤独とい
う意味を知る人たちだ。もちろんそれは今になって始まったことじゃないけれど、
この最近の流れは、僕にとってはなによりも切ないものだった。

身近な人を精神的に支えたり、少しでも癒そうとすることは、あるタイミングが
ないと相当困難だと思える。僕が今一番困っていることは、そのタイミングがど
うやら今の自分からは遠く離されてしまっていると、直感として働いていること
にあるようだ。
何かの代償を払わなくてはいけない人たちに出会い、今の僕があること。そのよ
うな人たちに、今も僕は生かされていること。何も作品だけじゃなく、そんなこ
ととも今は向き合わなくてはいけないのかなと思う。

こういうことを書いてはいるけど、僕はまったく平常心の普段どおりを貫こうと
いうバランスをとっているようだ。にぶくなったと言ったらそれまでだけど、昔
のような心の繊細さが失われているということも、今の僕からはよく分かる。

これを書いていてよく分かった気がする。僕がやらなくちゃいけないことは、自
分自身の心に対しても、他者の心に対しても、しっかりと希望を残せる写真展を
目指すことだけだ。
幸いに選んだ写真を何度見返しても、作品としてはそうなっていると思える。こ
の作品からは、僕のかつて愛した孤独な要素はどこにも見あたらない気がするけ
ど、その孤独な時間の中から得た、喜びだらけの作品になっていると思う。
とても矛盾するんだけど、それが人の背中を押したり、勇気を与えられるかにつ
いては、この先考えてはいけないような気もしている。その人のタイミングって
うものがあるんだと思うから。

その展示のタイミングに関しては、どうしてもまだ決めかねている。1ヶ月後に
やってくれと言われれば余裕でできるんだけど、どうもね、まだ自分でも気付け
ていないような深い動機を、今回はまだ気付いていない気もするんだよね。
分かりやすい言葉でいうと、美しい波がまだきていない。自分はそれでいいかも
しれないんだけど、今回は美しくない波だと作品に申し訳ない気もする。ただの
イベントで終わらせたくないわけだよ。いつもそうだけど、特に今回に関しては。
だから、また来年ね、なんていう可能性も十分あるのかもしれないね。



#0886-03-07 /  Sidewalk

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#0903





Photo exhibition of travel mind, in the near future
アイヤルミチ          
             

アイヤルミチへの道              17


選んだ写真たち、90点ほどの自宅プリントに入った。
今回はフィルムをスキャンしてデータを作ってから、プリンターを使って作品を
ろうとしている。
これからが大事な作業と言いたいところだが、データを作ったり展示レイアウト
を決めた時点でやるべき作業に難しいこともなく、モニターに近い画質を得られ
るように微調整するだけの話ではある。

そのプリンターも、ずいぶん前に親戚の人から譲り受けた古いタイプのものだ。
仕事でインデックスを出すだけのものだったが、まさかこいつで写真展をやる日
がくるとは思わなかったな。
今までやってきたフィルム手焼プリントや、ラムダプリントなんかよりはるか
質は落ちるのだが、今回はそこにしかかからない魔法をかける。魔法とはつま

今まで以上に魂を込めるってことだ。

データを作る時、細かな調整がしやすくなったことで、この作品は今まで以上に
輝かしいものになる気がした。90点は多い方だけど、疲れずに見
れるバランス
と並べ方を心がける。
音楽を聴きながらのんびりと、色々な人のことを思い浮かべながら、展示空間を
イメージする。今となってはプリントをすることより、そっちの方が大事だね。

沖縄で撮ってきた写真たちは、今までの僕の写真の中でかなり輝いて見える。そ
は沖縄が素晴らしい場所だから、でもあるような気がするけど、なにより写真
自分のものになっていく快感が、その時々にタイミングよく起こっていたこと
が大
きいな。

かつて旅していた僕、沖縄から授かった言葉は、感謝、だった。それがあたり前
ものになった時、僕はどうするか。それが今回の展示、アイヤルミチになるだ
ろうな。



#0903-04-10 /  Climbing a tree

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#0909





Photo exhibition of travel mind
アイヤルミチへの道              18


去年の8月頃から、計画というか、そのうちやろうと決めていた写真展の開催が
決定しました。このフォトログを長く見守って下さっている方に、まずお
知らせ
したいと思います。

時:2011年 11月15日(火)〜 11月27日(日)
場所:Mugs (東京、中野)

前回と同じ場所で、期間は12日間。これを見て頂いている人に対しては、興味
がありましたらおいで下さい、と書いてもあまり意味はな
いね。また会える日を
楽しみにしています、と書こう。

あと2ヶ月くらい。今回は作品集を作ったり、T シャツを作ることもしないので、
やることはあまりない。案内のハガキを知り合いのデザイ
ナーさんに頼んで、サ
イトのお知らせ画面をウェブデザイナーさんに頼んで、
自分があと1週間くらい
集中して作業をやれば展示を迎えられる、わけがないの
が展示である。

個展をする時、よくおめでとうの類いの言葉をかけてもらうけど、はっきりいっ
て今のところ、何もめでたいことはない。今回の展示は僕にとってはどちら
かと
いうと様々な意味でおそろしい。前回の展示より僕にとって素晴らしい写真
が多
いことが、今はなんだかひっかかっている。そのことを今知れているこ
とはとて
も大きい。

美しい波がやって来ないなら、自分でつくりだせばいい。そう思い込むことは何
度もしたけれど、その考え自体が今はとても危険なような。しかしこれは決して
わるい思考ではなく、今までの体験から得た、とても貴重な視点だと思っ
ている。

とにかくだ、いい緊張感をこれからの自分に与えたことは確かだ。あと2ヶ月間、
は様々なことを精一杯やっていこうと思っている。

最初の週の金曜日、夜からパーティーをやることも決まったので、このフォトロ
グを見て下さっている方々を対象に、そのうちこの場でお声かけさせて頂こ
うと
思っています。

まだまだアイヤルミチへの道は続きます。どうぞよろしく。



#0909-04-04 /  Yomitan Boy

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#0918





Photo exhibition of travel mind
       
アイヤルミチへの道            19


展示をやることが決まったはいいが、日程が予定より少し前倒しになってしまっ
たり、撮影のお仕事も重なったりするので、無事にできるかが心配である。
そんな中、ふだんこのサイト制作でお世話になっている gon gon honey さん
や、デザイナーのまりもさんが、実に迅速なお仕事をしてくれて展示の告知画面
があっ
というまにできあがった。感謝きわまりない。
あとは最近ちょっとした縁で再会したデザイナーさんに、DM ハガキと会場に飾
るポスターを作って頂く。自分にできないことはすべて人任せ。こんなにもあり
がたい人生だ。

撮影の仕事をしたら、次はすぐに制作の仕事だ。お金にならないことを仕事と呼
ぶ人は、あまりいないんだと思うけどね。赤字を出すのが決定しているのに
進ん
でやる仕事がある人は、幸せなのかそうでないのか、謎である。

作成したデータ88点を今度はプリンター用のデータに仕上げた。ふつうそんな
ことやんない、作ったデータをそのまま出力する。しかしうちの機器たちはそん
な要領のよい機能は備わっていないので、まず画面の通りにプリント
が出やしな
い。だからプリンターのクセを予測したデータを再び作る必要がある。
それを1
点1点やる。会場の照明や飾る場所で写真の色や明るさも変わるから、
それも考
慮しながら、小さいプリントをたくさん出した。

次はそれが本当に正しかったのかを確認する作業に入る。今度はやや大きめの印
画紙で88点全部出してから、さらに最終のプリントをしようと思う。僕のプリ
ンターはあまりこきつかうと、そろそろ壊れるような気もするね。なんとか最後
までもってもらいたいものだ。

次回は展示写真のタイトルを1点1点、載せてみようと思う。人にとってはどう
でもいいようなことだろうけど、写真を曲と捉える僕にはとても大事な作業だ。
縄の写真でかっこつけても仕方がないから、ださい邦題タイトルをひとつひと
つ、
心を込めてつけてあげようと思う。



#0918-04-03 /  The Shimajiri Port

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#0923




Photo exhibition of travel mind
アイヤルミチ 〜 Path of the Okinawan Butterfly         
アイヤルミチへの道 20


作品タイトルのアイヤルミチに、サブタイトルをつけた。そして、なぜか全写
真にもタイトルをつけてみた。少しでも内容が見えると思うので、
順番通りに
羅列してみる。

A-Side

琉球ジャンプ、カップホルダーの花、赤花少女、金武と雲、三つ星花、パイヌ
ヤギ、最果てバタフライ、明日香、西表クジラ島、残波、果てるまで、カ
イジ、
千恵、蝶の住処、真夏の飛沫、また来るさ、ユーダバナ、よしこ食堂、
三つ星
ドライスーツ、小浜山羊バス、海ひらく、スプリンキビー、波照間で果
てるま
で、畑の歌、星の島、琉球新報、沖縄市、読谷村へ帰る道、再会

B-Side

アヤフファミ、エイサー、神々の海、宿った地形、よしこ鍋、青き通り池、し
づかの赤、久高の心、秘密の宮城島、泥塗り悪霊払い、久高の子、沙耶、花鳥
生死、アイヤルミチ、観光双眼鏡、皆愛、浜の地図広げて、嘉手納に眠る魂、
デイゴに語る、海兵隊と海わらび

C-Side

うやぬ教え、恩納の海よ、太陽の家族、洋一、アイヤルミチへ続く道、B 、A 、
太平洋は琉球へ、オキナワン・バタフライ、普天間少女、アーサ浜、西桟橋の
背中、なごみの塔、クリス、ヤモリ、軽トラックに乗って

D-Side

日時計、日傘女子、花ぬ風車、ハテルマ、コマカ・スコール、伊良部満開、や
どかりオバー、路地裏あしび、おばーのポラロイド、嘉手納に眠る魂へ、コザ
ツリー、路地裏あしび2、散り咲く花、ウージミチ、んみゃーちみゃーくんか
い、夢ぬ浜、最南端異常なし、竹富島で逢いましょう

Bonus Photos

守り猫、記念写真、世界の松井

全86点



#0923-04-03 /  Hirara Children

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#0929





Photo exhibition of travel mind
アイヤルミチ 〜 Path of the Okinawan Butterfly         
アイヤルミチへの道 21


自分の個展も次で6回目になるわけだが、この写真展の位置づけというものを
僕なりに少し考えたい。
今までに位置づけなんかなかった。運良く公募に通ったり、ただ衝動的にやっ
たり、人に頼まれたからやってみたり。ただ前回の中野マグスの展示は位置づ
けなしには始まらなかった作品展だった。

自分さえよければ。そんな考え方をまずなんとかしたいような。気持ちとして
はそれだけだった。そして、今まで出会った人たちに精一杯の感謝を伝えるた
めであり、勇気の出ない人に強く進んで欲しいと願うためであり、作品でなん
かを語ろうなんて、おまけみたいなものだった。そしてそれは、僕がこれから
を生きるために、最も必要な展示になったと今も思う。

今回は、再会したいという想いから始まり、最近では、やや希望を失いかける
ところから制作に入っている。そうかそうか、そんなことも言ってられないわ
けだ。僕はかなり慎重になって、今の僕のまわりの状況や、世間に流れている
考えたくもない風向きに想像力を働かせ、耳を傾けようとしている。

続けていること、続けていたこと、続けていたいこと。それらをうまくあわせ
ていく作業を試みる。僕という人間をひとつ与えてくれた南の島。いつか簡単
に消えてしまえるような、ある大きな時間の流れに逆らって、この作品をつく
る僕がいる。今度はさすがに自分のためでもあるからね。

僕が身につけたいと思ってきた、彼らの大らかな精神というやつは、いったい
どこからやって来たのだろうか。それを知っている人はなかなかいない。迷い
ながらのその道で、そのほんの一瞬だけでも伝わって欲しいと願う、写真展に
はしたい。
どんなに虐げられようとも、何糞と生き抜く明るく大らかな精神。それを表す
宮古島の方言、アララガマ。以前、そんなタイトルを拝借して試みたけど、見
せるという点で失敗した7年前の作品展の続きをやはり僕は選んでいるのだな
と思った。
今回の写真展を人が見るという観点で、例の分かりやすい例えでいうと、よい
旅を終えた浦島佐藤が開けてしまった、琉球玉手箱にもなりそう。開けない方
いいかもしれない、どきどき感が今回はあるな。

現在、全写真の試しプリントを終わらせて、これから本番のプリントを出して、
作業のだいたいは今月中には絶対に終わらせる。展示まであと2週間って頃に
は、集客をするのに惜しみない労力を払いたいからね。こういう時に限っては
僕はとても優等生になるんだよ。

今はもう展示の時に必要になってくる他の要素に時間をかけて取り組んでいる。
前回来てくれた人は知ってると思うけど、例の記帳ノートをつくるのはとても
楽しい。再会したいと願う人数分のカードを、心を込めて貼っていくんだ。

展示のDM はデザイナー谷田氏がいい感じに仕上げてくれそう。宛名を書くの
が僕は全ての展示作業で1番好きなことだから、手元に届くのがとても楽しみ
だ。メールのみでの展示のお知らせってやつは、僕はどうしてもできないよ。

あれから写真を2点追加して、再び88点になる。やっぱりオキナワのステー
キハウスは88だからね、おなかいっぱいになるには、そうする必要があるの
かもしれない。

追加:北谷町へのアンジュール、座間味に聴こえた歌



#0929-04-10 /  The Cape Maeda

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#0937



アイヤルミチ 〜 Path of the Okinawan Butterfly         

アイヤルミチへの道 22


アイヤルミチをしばらく進む。ずいぶん久しぶりにこの島に来たというのに、あ
の時と同じ、続いている。
あまりにも、なにもない長い小径が続くため、ひとりだと途中で不安になる道。
そして、もう引き返した方がいいかな、と思いたくなる頃、アイヤル浜へ着く。

アイヤル浜から集落に戻るためには、アイヤルミチをずっと引き返す。初めて来
た時はそれがいやで、そのまま海岸線を歩いて船着き場までぐるりと歩いた。あ
の時の僕は、この道に魅力を感じることはなかった。とにかくたくさん写真を撮
りたかった頃の僕は、そのなにもない世界に腹を立てたりしていた。

この間は自転車で来たので、アイヤルミチを引き返す。帰りは当然、行きより短
い道だと感じる。その往復は通った者の時間の流れを、沖縄独特の時間の感覚か
らさらに変化させる。蝶の道と呼ばれているのは、観光的な呼びかけ以上に何か
があると思うのは、たぶん僕だけなのだろう。

僕が今一番やりたいことは、真夏の竹富島で、ひとりでこの道を歩いて往復する
こと。たぶんカメラも音楽もいらないと思う。その途中で、何か大切なものに気
付けるのではないかという想像を、今になって東京の四畳半の部屋でしてみる。



#0937-10-07 /  Aiyarumichi

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#0939




Photo exhibition of travel mind

アイヤルミチ 〜 Path of the Okinawan Butterfly         

アイヤルミチへの道 23


いよいよ完成した!、何が完成したかというと、展示のBGMだ(笑)!
その制作期間はフルに1年2ヶ月、はっきりいってこの写真展は写真なんかより
これらの曲を聴きにきてもらえるだけで大成功だよ。

写真88点に対して、曲は58曲。オキナワと言えば58号線だから、もう間違
いないと思う。全部で4時間半。期間中はお昼から僕が帰る夜8時9時頃まで、
2回かけてもらうようにするつもり。
あまりお店がざわつかない、平日の4時頃に来て頂いてスピーカーの下の席に座
り、8時半までそれらに耳を傾ければ、音楽を正しく理解している人ならば、夢
のような時間を過ごせるだろう。

今回のBGM制作において、どうも自分よりに傾きすぎてしまったと失望していた
頃、僕はあることを思い出した。
昔ニュージーランド出身の親友ジョエルが、これは俺の好きなニュージーのクー
ルなバンドだと、僕にさりげなく焼いてくれたCDだ。
あの時の僕には理解できなかったが、今ようやくそれが必要だったと気付いたん
だよ。Fat freddy’s drop のアルバム「Based on a true story」。

ついこの間ジョエルに1年半ぶりに再会したんだけど、僕はその胸を熱く日本語
で彼に語った。彼はニュージーのなんとか族の末裔なのだ。彼は日本語で言った。
歩いているリズムとおなじね。うーんいいこと言うなあ!、僕は思ったんだ。
して海外の人たちの音楽を聴ける能力に、日本人として再び嫉妬したわけ。

あとは1年前くらい、僕の大親友コーヘイが本当に素晴らしい曲たちを勧めてく
れて、それらがこの写真展の発端となり、このリストの核となり、長い制作期間
を支えてくれていること。ほんとうに感謝きわまりないお話だ。
そんなわけで、BGMのプレイリストを一応だけど記しておく。小川榎也さんはじ
め、偉大なアーティストの方々、勝手ながらありがとうございました!




アイヤルミチ 

Path of the Okinawan butterfly

01  Who Found Who's Hair In Who's Bed? / Owen

02  Somewhere Over The Rainbow / Tommy Emmanuel

03  風さやや / 神谷千尋

04  戯れ / 神鬼

05  A Trenchant Critique / Owen

06  Get away / Fat freddy’s drop

07  Atlantic / Ogawa Kaya

08  Walls / Tommy Emmanuel

09  Southern Girl / Amos Lee

10  罌粟(けし) / 畠山美由紀

11  かたぶい / KAYA

12  Come Run With Me / Heaven Bound With Tony Scotti

13  Roady / Fat freddy’s drop

14  哀しみのターキー / 神鬼

15  レサム ピリリ / 山根麻衣

16  Copper Moon / Tom Freund

17  This room / Fat freddy’s drop

18  One Of These Days / Owen

19  ティクテングワ / 朝崎郁恵 Feat. チチ松村

20  Harlem Beach / Ogawa Kaya

21  てぃんさぐぬ花 / 神鬼

22  パイパティローマ / YAMADA TOMOKAZU GROUP

23  Supply And Demand / Amos Lee

24  Dark days / Fat freddy’s drop

25  The Three Of Us / Ben Harper & The Innocent Criminals

26  Best Thing That Ever Happened To Me / Gladys Knight & The Pips

27  Old Rag / Keith Jarrett Trio

28  Ray ray / Fat freddy’s drop

29  Unwind / Tom Freund

30  海が欲しいのに / 畠山美由紀

31  Angelina / Tommy Emmanuel

32  紫の雨 / 神鬼

33  Endless Road / Tommy Emmanuel

34  ZAN / 上原知子

35  The Summer Ends / American Football

36  Butterfly / Ogawa Kaya

37  Enie / Fat freddy’s drop

38  Amnesia And Me / Owen

39  Both Sides, Now / Joni Mitchell

40  Flash back / Fat freddy’s drop

41  I Kept On Loving You / Heaven Bound With Tony Scotti

42  Can't Cry Hard Enough / Tom Freund

43  空よ海よ花よ太陽よ / 神谷千尋

44  Gemini / Ogawa Kaya

45  Köln, January 24, 1975, Part II c / Keith Jarrett

46  Blue / Ogawa Kaya

47  Del fuego / Fat freddy’s drop

48  The Sad Waltzes Of Pietro Crespi / Owen

49  Nauseous 'cause I'm too happy / 畠山美由紀

50  Ocean Child / Ogawa Kaya

51  Dark End Of The Street / Ry Cooder

52  Wandering eye / Fat freddy’s drop

53  Playing Possum For A Peek / Owen

54  イラヨイ月夜浜 / 中孝介

55  That's The Spirit / Tommy Emmanuel

56  真夏の湿原 / 畠山美由紀

57  ふつうの唄 / 山根麻衣

58  十九の春 / 朝崎郁恵




#0939-10-07 /  Hateruma Sisters

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#0945




Photo exhibition of travel mind

アイヤルミチ 〜 Path of the Okinawan Butterfly         

アイヤルミチへの道 24


展示作業も大詰め。写真を88点、薄いパネルに貼って、キレイにカットするだ
けだが、これは今までの作業の中でも結構しんどい。
こういうのは今まで業者まかせだったが、お金がないとそういう努力もしないと
いけない。うちは狭くてたいした作業場もないから、ベッドのマットを外して
の上で作業をする。少しでもキレイにカットするとなると、僕は気分をブラッ

ジャックのオペの世界にして、サクッ!、スススー、パッパッ、というメスさ

きをイメージしつつ、カッターをあてる。すべてに魂を捧げる気持ちになると、
不思議とその時間は充実していくものだ。
これができたら、設営までは作品を置いとくだけ。88点の流れに対して、さら
に小さいプリントでまわりを彩ろうとも考えたけど、混乱させてしまうだろうか
ら、やめた。

明日にはうちに展示案内ハガキ1000枚が届く。作業が終わり次第、これも
枚1枚、手紙を書くつもりで、500名ほどの方々に郵送で送る。お店に100
枚くらい置いてもらって、僕の出た大学のあちこちに200枚くらい置いても、
200枚は残る。今回はその200枚も有効に使いたい。以前世話になった銀座
のギャラリーにでも持っていこうかな。

1000枚のうち、実際、展示に足を運んで頂けるのは、僕がどんなにがんばっ
ても150名までだ。今回は前回より日数も少ないけれど、同じくらいをキープ
できれば、成功というところだろう。
これから先、引っ越した人の住所を聞き直したり、まったくご無沙汰の人にも住
所を聞き出すメールを送ったりする努力を怠れば、100名切ってしまう可能性
もある。
2、3年前と比べ、生活が苦しくなった人が増えたこと、同世代の多くは家族も
でき、圧倒的に時間がとれないこと、節電、節約の流れで、交通費と飲食代を支
払ってまで佐藤祐介の写真を見にいこうと考えてくれる人は、僕の周りでは15
0名まで、ということだ。
なにもたくさんの人を集めることがすべてじゃないわけだが、これができないと
これからの長い作家活動は約束されないだろう。仕事をして名刺を交換して、そ
の人たちに手早く一括メールで展示のお知らせを僕がするようになったら、僕は
そこで展示なんかやめてしまうんだと思うけどね。
今回はお店のお客さんとして来て頂いた人にも、できるだけ振り向いてもらえる
だけの内容をそれなりに考えたと思う。僕を知らない多くの人たちに何かを届け
ることは、僕はあまり得意としていないが、そのへんはもっと頑張らなくてはい
けないと思っている。



#0945-10-07 /  Nishihama

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#0957




Photo exhibition of travel mind

アイヤルミチ 〜 Path of the Okinawan Butterfly         

アイヤルミチへの道 25


03年夏、沖縄で再会した高校時代の仲間、ダイスケ。彼の部屋で初めて聴いた
ギタリストの音楽は、未来の僕を、現在の僕を生んだ。それから沖縄に住み続け
ダイスケは、沖縄を旅する僕の心の拠り所にもなってくれた。

僕という人間や、またはこの写真展には、ギタリスト小川榎也さんの存在がどう
してもかかせない。彼の沖縄で描いた多くの名曲は、特にオキナワを表している
ものではないが、真実を届けているという点で、僕の心に特別なものを長く与え
続けている。

7年前に開催した沖縄写真での個展。まだ出会えたばかりのカヤさんが遠くから
車を走らせて、仲間として写真を見にきてくれた。
きっとその時、彼にはまったく僕の写真は届かなかったことだろう。そして今も
おそらく彼の心に響くだけのものは、僕は持ち合わせていない。けどそれでいい
だろう。あらゆる表現者の追い求めるものに、同じはないのだと思うから。

激しい憧れは、時に残酷な結果をも生む。僕が自分について失望した頃、必ず彼
の音楽がそこにあった。それらを通り越し、やがて希望に溢れる時には、彼の音
楽が不思議とそこにはなかった。僕にとっての写真は、底の知れない悔しさの中
でしか、存在してこなかったのだろう。

今の僕が過去の写真を上手にまとめてみても、想えることはそんなにたくさんは
ない。傷つくことに慣れ過ぎてしまったのか、ある程度でも自分の考え方を変え
る他なかった。けどそのおかげもあって、僕はどんなにささいなことにも、多く
の幸せを感じるようになった。以前は写真がなければ生きていけなかったけど、
今はその想いが失せようとしても、しっかりと生きているのだから。

オキナワという土地には、その歴史が語るように、本質的には傷ついた者たちの
血が流れている。そこに導かれた者たちすべてが、その傷を癒せるわけではない
が、激しく求めた者には、自分にとっての何か大切なものに、必ず出会えている
はずである。それに気付けるか、気付けないか、すべてはそれだけ。

僕は彼の音楽に出会い、素晴らしい仲間たちにも出会えた。その多くの者とはな
かなか会えない日々が続きそうだが、きっと僕の便りだけは、それを続けている
限り、届いていることだろう。

道はとても簡単に閉ざせるもの。しかし誰かと再会できる度、僕は新しいこと
も挑戦できるのだと思う。
あらかじめ敷かれたような道を辿ることはとても簡単だ。その中で、どんなに狭
く通りにくくても、君が何かを想える道を見つけることができたなら、それほど
幸せなことはないのだ。



#0957-06-09 /  Local Hard Shower 

at 01:56, yusukesato, Ay

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#0958





アイヤルミチ  〜 Path of the Okinawan butterfly


日時:11月18日(金)19:00〜22:00
会場:Mugs(中野駅南口より徒歩5分)http://mugs-coffee.de/
会費:2000円(マグス特製のパーティー料理、ドリンク)


以上が今までのお申し込み枠でしたが、仕事あって遅れそう、どうしよう、とい
う方々もいるという風の便りがあり、パーティー途中か
らの参加もありで、さら
に終了後から23時30分頃までのお店の通常
営業時間にも、みんなでだらだら
集う会を継続することにします。

時間:パーティー開始から半分、20時30分頃以降のご入場
会費:1000円(パーティー料理のゆくえは、なりゆき)
条件:22時以降の通常営業時間から、要1ドリンクオーダー
定員:8名まで

やい20時からの入場はどうなるんだとか、こまかいことはテーゲーにやらせて
頂いて、お仕事のあとにもみんなでゆんたくめんそーれ、新たなお申
し込みを心
よりお待ちしております!

すでにフルパーティーでお申し込みされた方々も、どうせなら22時 以降もゆん
たくいたしましょう。


お申し込み方法   

A お名前
B 希望する参加人数(その方のお名前)
C 来場の予定時間(分かるならば)
D お酒レベル(1ジュースで、2たしなむ、3飲む、4けっこういける、5どんど
   んもってこい)
E メッセージ

ゆうすけにぃにぃまでどうぞ。
  

#0958-11-10 /  The 9th Anniversary

at 00:00, yusukesato, Ay

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#0962





Photo exhibition of travel mind

アイヤルミチ 〜 Path of the Okinawan Butterfly         
アイヤルミチへの道 26


武蔵野美術大学で、ハガキを偶然手に取って、これをごらん頂いている方々、は
じめまして、卒業生の佐藤祐介です。視覚伝達デザイン学科をなぜか6年かけて
卒業しております。

11月15日(火)17時から、中野のカフェで、自身6回目の個展、沖縄写真
展示が始まります。27日(日)まで続きます。

11月18日(金)夜と、21日(月)以外、昼の12時30分から夜22時
では、お店は開いておりますので、中央線に乗る機会があれば、ぜひ遊びにい

してくださいね。
中野駅南口から歩いて5分くらいです。作家は期間内、昼から夜まで、毎日いる
つもりです。どうぞよろしく
お願いします。
それから、このフォトログも謎めいた部分が多々見られるでしょうけど、あまり
気にしないで下さいね。この写真展に込めた記事を覗きたければ、カテゴリーの
中から Ay をどうぞ。

ということで、撮影仕事で芸術祭に行ってきたので、あちこちに展示のハガキを
たくさんじゃないけど置いてきた。これを手に取った人がふらりと展示にやって
きてくれることを願って。
彼らはおそらく、僕が仕事でムサビの大学案内等の写真を撮ってきて、それをな
んらかの形で見てきた人だと思われる。
ひとりでも行ってみようかな、と思う人がいてくれれば、そこに何百枚かの大切
なハガキをかけてもいいという、よくわからない考えでもある。

今は家でお仕事をこなしながら、同時にたくさんの案内ハガキを書いている。た
くさんの、出会えた大切な人たち。
その人と交わした何気ない言葉とかをよく思い出す。そして今どんな暮らしをし
ているかを、なるべくよい方向に想像する。僕は写真を撮るためにたくさんの街
を歩
いたし、ポスティングのバイトもやっていたから、住所からその人が住んで
いる
街並を思い出したり、知らなくても想像したりして、それもとても楽しい。
なる
べく機械的に書きたくないから、時間がとてもかかる。けど僕は、自分の手
で文
字を書くのがとにかく好きなんだ。

最近カメラを長時間片手で持ち続けたり、この宛名書きやらで、ちょっと右手が
悲鳴をあげ始めている。でもこの作業は、自分の手で何かを作りたかった頃の自
分に少しだけ帰ることができる。
何を求めても、今の便利な生活からはなかなか抜け出せない。けど僕が生涯をか
けてやりたいことは、その中でしか生まれてこないのだと思う。



#0962-04-03 /  Sanshin Ashibi

at 23:20, yusukesato, Ay

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#0965





Photo exhibition of travel mind

アイヤルミチ 〜 Path of the Okinawan Butterfly         

アイヤルミチへの道 27



昨日で、ようやくこの展示の制作作業を終えた。以前、10月中には終わらせる
みたいなことを書いたけど、1日だけ遅れたね。
なんせ飼い猫が重症になるなん
て、あの時は思っていなかったから。

500名にむけた案内ハガキの宛名書きは残っているけど、もう半分以上は郵送
して、今日あたりから多くの人がこのフォトログを見てくれているのかもし
れな
い。そんな方々に、まずはありがとう。

今回はいつもより早めにハガキを送っている。自分のような暮らし方をしている
と、3日くらい前に届くのが心地よいんだけど、世間の方々にとってはそうでも
ないみたいだと気付いたのは、わりと最近の話だ(笑)。

過去の記事を見るに、7月中旬から本格的に作業を開始して、なまけたりもしな
がら、3ヶ月くらいの制作期間だった。
最も大事だろう設営作業についてのイメージはまだ何もかためていない。レイア
ウトは決めていても、88点ある写真は、まず飾ってみないとね。
今回も今までの展示のようにラフにやろうと思う(実はそれしかできない)。
少写真を斜めに貼ってしまっても、ナンクルナイサーの精神である。オキナワら
しさを狙って出すのは至難の業。だからあまり頑に決めない。設営の日まで、
んびり猫の看病でもしながら、気分をフレッシュにさせようと思う。

10月は年内分暮らせるだけの仕事もしたし、いうことなしだ。だから期間中は
お昼から21時頃までは、毎日いることもできそう。撮影の仕事
依頼がきても、
くだらないのだったら、たぶん断るかもしれないな。だって僕にとっては、自分
の込めた
魂を見てくれる人たちに、会わないわけにはいかないからね。

展示までに部屋の大掃除でもしとくかな。まだこれからだっていうのに、なんだ
かもう、今年が終わりのような気がしてきたじゃないか。


#0965-04-03 /  Team 69

at 22:05, yusukesato, Ay

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#0968





今まで出会えてきた方々に、これから出会える方々に。

写真展示にむけて、案内ハガキを送らせて頂いている最中です。久しぶりにこの
フォトログを覗いて頂いた方、初めて開いて頂
いた方、そしていつものよう、毎
日のように見て頂いている方に、感謝してお
ります。

自身6回目の個展「アイヤルミチ」中野のカフェMugs(マグス)にて。このお
店とは、僕が写真を自分のものにしようとしていた頃に出会い、その後の
僕の未
来を少なからず与えてくれた、とっても大事にしているお店です。

展示にいらして頂く際は、ぜひ普段通りの自分で、ゆっくりと楽しんで頂けたら
幸いであります。
案内ハガキで、注意書きとしてあまり強調できませんでしたが、いくつかの点を
この場でもあげさせて下さい。

1 15火のみ、展示開始は17時からとさせて頂きます。
2 18金のみ、18時30分まで。その後は店内貸し切りの状態になります。
3 21月は定休日です。
4 お店の close(22時〜24時)としましたが、22時まではやっているん
  だな、とお考えください。
5 作家はよほどのことがない限り、期間中はすべて、お昼から夜20時、21
  時くらいまではいます。

多くの方への案内に記載しましたメールアドレスはパソコンのものですが、携帯
電話にも転送されますので、いつ行きます、これから行きます等、何かの連
絡を
取られたい方は、お気軽にご利用ください。そして道に迷ったら、迷わず電
話く
ださい。

出会えたこと、出会えること、また会えること、もう会えないこと。

会場は沖縄で撮った写真で埋められますが、僕がこの期間中に考えたいことは、
とてもシンプルなことです。
まだ少しだけ早いですが、会場でお会いしましょう。
心よりお待ちしております!


yusuke


#0968-10-07 /  FM3A named Miyako

at 01:39, yusukesato, Ay

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#0969






展示の準備も終え、ハガキを書き続けるのも終えた。あとは週明けに残りのハガ
キを出しにいって、設営まではみんなからのメールに応えるくらい。

一昨日は自宅から歩いて30秒ほど、おうちカフェの方々にハガキをわたす。お
店にもハガキを置かせてもらった。
お店でカレーを食べていると、何人かの人から、ハガキが届きましたというお知
らせが。特に地方に住んでいる数多くのソウルメイトたちから、今回は展示には
いけないけれど、応援してます、がんばってください、とあたたかい励ましがた
くさんある。
彼らの多くは前回の展示に奇跡的に来てくれたこともあり、やっぱりちょっと残
念な気持ちにはなるけれど、これほどありがたい話はない。僕はこういうことは
あまり得意ではない。行けないことをきちんと知らせること、なかなかできない
ものだ。僕の友達は、そういうことのできる人がとても多い。

夜には展示会場である中野マグスへ。展示に来て頂いた方にお礼として贈る予定
の、フォトログのオリジナルハガキの制作で、友達のデザイナーまりもさんと詰
めの作業。彼女は大学時代の同級生。ずいぶん前から僕の写真を気に入って
くれ
ていて、何か仕事があれば声をかけてくれ、前回の展示には4回も友達を引
き連
れきてくれた。
そんな友達もいまだにいてくれること、そう簡単に写真をやめるわけにはいか
いじゃないか。

そして1000枚ほどのハガキをようやく手元からなくした後に、また1000
枚のハガキが家に届くことになる。
そして今年は親父が亡くなって、喪中ハガキもそれなりに用意する。こんな短期
間にハガキを送り続ける人もそうはいないだろう。ゆでたまご的偉大なレスラー、
ジェロニモのセリフが頭をよぎる、うう、右手が死んじまったズラ…。

今日は整体にいきたかったけど、僕の健康保険は、資格証明書(正規の額を払っ
た後、役所に自ら請求)の状態だ。だから近所の銭湯で、今までの疲れ
や、凝り
固まった考え方なんかを、日常レベルに抜いてきた。

けど露天の岩風呂でぼんやり考えたことは、僕にとってのひとつの時代は、なん
だか終わろうとしているな、ということ。人より何年も遅れをとっている者の考
えることに、たいした価値はない。だけどこの展示が自分にとってどういうもの
になりそうかは、だんだん見えてきたと思う。もちろんすべてがいい方向へ、と
頭の中ではそうしちゃうんだけど。

展示までいよいよ10日を切る。それまではとことん、僕の日常を楽しむ。



#0969-11-11 /  PEDRA BRANCA

at 12:41, yusukesato, Ay

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